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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2006年02月05日(日)
元プロの打球


 今朝の朝刊で、大家選手のクラブチームの名前が決まったことを知った。『OBC高島』。シンプルで悪くないと思う。トライアウトでみた「7」番の子は入団したんだろうか。早く確定したメンバーの情報が欲しい。

 さて。そのトライアウトの際、印象に残ったのは打球。それは選手の打球ではない。実践形式でのテストのとき、チーム運営メンバーが、マウンドに立つ投手の力量を見るために、バッターボックスに立ったときのことだ。結果、ファウルフライだったのだが、その打球がすごかった。これまで見た打球では表現できない代物だった。この人もチームに入ればいいのに、なんて思った。

 その打球を見たとき、『田宮が来る!』という野球マンガを思い出した。プロ野球が舞台で、一流バッターがホームランを打ったときの打球音がおもしろう言葉を使うなと思った。“ギュイーン”という音に打球の軌道を強調する必要以上の直線。打球は、カキーンだと思っていた私は、迫力を表すにはこういう表現があるんだと漠然と思っていたけど、それは実感ではなかった。

 彼が放った打球はまさに“ギュイーン”だった。ボールそれ自身に意志がある…というより誰かからせっぱ詰まった命令を出され、必死にその目標に向かっている感じ。野球ってのどかなもんじゃないんだなと思った。

 あとで、同行者から、彼が元プロ野球選手だったことを聞いた。納得した。あれがプロの打球か。在籍当時は、さらに迫力あるものだったのだろう。プロ野球の試合は、何度も見たことある。でも、プロの打球を知らなかった。投げて、打って、守って…そこから生まれる具体的な音や大きさなどリアルなものを知らずにいた。プロ野球ってすごいところなんだ。