paranoia kiss
    

大きなお世話とか、
おせっかいが嫌いなはずなのに、
どうしてこんなに
いらないことばかりしてしまうんだろう。

大切な人が苦しんだり泣いたり、傷ついたり。
そうなるのを見ていられない。
大切な人には、元気で笑顔でいてほしい。
それが、言葉を交わすことがなくても、
ここに書き連ねても伝わることはないのに、
そう思ってしまうあたしがいる。
どれだけ叫んでも伝わらないのに。
あたしが言ったからってどうにもならないのに。

何かしら、伝えようとして
行動してしまってから後悔する。
よくある話で、何度同じことをすれば気が済むのか。

11月7日という日が去っていった。
時間は確実に流れている。
もう、6年も経つというのに。
あたしは死に損なってしまって、
仕事も辞めて、学生に戻る決意をした。
見返してやる。という、マイナスの気持ちだけで、
今までやってきた。

オレハ ガンバルコトニ ツカレタ。

あの人がいたから、あたしはがんばったけど、
あの人はあたしといることで、
がんばることに疲れてしまっていた。

かすれた声が大好きで、
夜景が見える公園で延々と話をした。
あれから、何人のオトコとあの公園に行っただろう。
夏は花火が綺麗で。
思い出を塗り替えたくて、
オトコが変わるたびにあの公園に行った。

仕事中にメモを貼って渡した。
カノジョガイル。
飲みに行くことも叶わなかったのに、
ミレニアム前年の昨日、
突然、あの人はあの公園で想いを告げてくれた。

一度は叶わなかった想いがやっと伝わって。

車から海と観覧車が見える場所。
最後になってしまった場所は未だに近づけない。
みっともなく、泣きすがった。

コレヲ ノンダラ カエル。

手を離したくなくて、
何本もの缶コーヒーを買いに行った。
あの日、あの人が神社で祈ってくれたお願い事は
叶ってしまった。
あたしは、学校に進むことができたけど。

あたしのお願い事は叶わなかった。
あたしの前に戻ってきてくれることはない。

脳細胞を焼ききってでも忘れたいのに。
叶わなかったから、あたしの心に住み続ける。

元気でやってくれてるならそれでいい。




2006年11月08日(水)



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