大切なものを見過ごさないように ゆっくり歩いてゆこう。 たくさんの気づけることがあるはずだから。
ただでさえ、僕たちは転びやすいのだから。 足元をすくわれないように。
何も急ぐことなんてない。 遠回りしたって時間はいくらでもある。 最後に辻褄が合えばいいのだから。
--- 君のお母さんはいつも怖い。 電話が鳴るたび、びくびくして、 君に出てもらっても、 結局はあたしと話さないと納得しない。
君を困らせたくないし、 途方に暮れる顔を見たくない。
だから、ぐっと堪えるけど、 あたしの顔には逆に苦痛に歪む。
それでも、君は何も言わない。 どこかで、あたしの味方になってくれる日を待ってる。 あたしが耐えればいいだけなのは よくわかってる。
--- 君の事は大好きだし、 理解しようと思うけど、 あのお母さんから君が生まれたとは思えないんだ。
穏やかな性格に惹かれたのに、 こんな風にお母さんで苦労することになるには。
--- 昔から、女の人には縁がない。
母親にしたって友達にしたって。 男といる方が、素の自分だったし、 いつだって気を遣わずに済んだ。
女友達は少数精鋭で。 だから、女に嫌われるオンナだった、あたしは。
2006年11月26日(日)
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