paranoia kiss
    

君への精一杯の晩御飯を作った後に、
僕はカップラーメンをかき込む。
自分のお昼ご飯までは手がまわらない。

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そして嫌な嫌な週末がやってくる。
突然言い渡された、土日の不在。
家に一度戻ってくるのが、
せめてもの救い。

僕は変わろうとしてみるが、
君は気づいても気づかないふりをする。
そこまでして守りたいんだ。

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そして、頭痛薬を買ってくるように君にお願いする。
原因不明なのは分かってるけどさ。

お金はいらない。という君。
優しさと勘違いして受け取っておく。

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あたしがあたしだった頃、
いわゆるお水のねーちゃんと呼ばれていた頃、
あたしがあたしでいられたのは、
きっと、今日限りとわかってても、
一生懸命に話を聞いて、
一生懸命に話したからだ。

キョウハ タノシカッタ アリガトウ。

その一言だけで、
あたしは存在価値があると思い込み、
だから、何があってもへこたれずに続けられたんだ。

君からありがとうを聞くのはいつなんだろう。
いつまで経っても、君の思う人にはなれない。

2006年12月01日(金)



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