paranoia kiss
    

私信
Kさん
切なくさせてしまってごめんなさい。
少しトーンを落として書いてみたくて。
嘘のような実話ばかりです。

今後とも何卒よしなに。

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影響を受けやすい僕は、
先日の本を読んでから頭の中が七五調。
でも、まとまらないから中途半端に七五調。

気まぐれに 君を好きだと言ってみたり 言わなかったり
たいせつなもの 褒めるときまで 七五調
時間不足 携帯メモに 打ち付ける言葉

なんて、もうずーっと七五調で時間が過ぎていく。
メモ帳に文字を書き付けるヒマがないので、
携帯のメモはパンパン。

夜になって思い返したように
5と7をくっつける。

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7年前の今日、クルージングをした。

大好きなあの人と夜景を楽しんだ。
寒くてどうにもならなかったけど、
ライトアップされた橋はとても綺麗だった。

ある日ドライブ中にケンカをした。
ちょうどその橋の見えるバイパスを通っているときに。
もう、新幹線の時間が迫っていて、
このまま、ダメになるかもしれない。と思いつつ。

FMから流れてきたのは、
ドラマで使われた有名な曲で。
あの人は聞いたことがあるらしく、
ぼそぼそと歌っていた。
聴いているうちに、あの人を許そうと思ったんだ。

優しい嘘はいらない 欲しいのはあなた

あの人は嘘はつかなかった。
ストレートに傷ついたけれど。

今の僕はストレートに傷つくことを恐れている。
だから、傷口もぱりっと乾燥したかさぶたにならない。
いつまでもじくじく、うじうじしている。

そう、今の僕のように。

2006年12月15日(金)



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