paranoia kiss
    

居心地のいい空間を作ろうと
掃除なんてものをしているけど、
どこまでやったらいいかわからなくなってきた。

中途半端な目標に
中途半端な妥協。

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あの人に貰ったものを処分しようとしていた。
ばさばさとゴミ袋に突っ込む。
想い出も燃やしてしまおうと。

クリスマスにもらったマフラーも突っ込む。
そばでみていた父が、
まだ使えるから欲しい。と。

全ての想いを焼ききろうとしたのに、
未だに父の首に巻かれる。

中途半端な忘れ方。

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あの人の誕生日が迫っている。
僕はクリスマスと誕生日がいつも一緒だった。
というあの人の言葉を覚えていた。

毎年、別々にプレゼントしようと誓ったのに。
たった一度しか叶わなかったよ。

いつだったか、偶然再会したとき、
あの人の腕にはその時計が巻きついてて、
僕は嬉しくて悲しかった。

お互い、顔も見たくないって
別れ方をすればよかった。

中途半端に大人だった。

2006年12月26日(火)



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