paranoia kiss
    

浴衣に花火の似合う季節がやってくる。

あの人が初めて連れて行ってくれた公園は、
当時車で入ることができた。

花火の開始時間にはえらく早い時間から
車で乗り込んで、いい場所を陣取り
ひたすらにビール。
始まる頃にはご機嫌さんで、
どんな花火だったかも思い出せない。

以後、車で入れなくなったから、
毎年のように恋人をとっかえひっかえし、
あの場所で見た。
あの人に会えばいいのに。と思いながら。

君と1度だけ行ったけれど、
それ以降は行かなくなった。
会えればいいのに。なんて夢をもう、みなくなったから。

2007年07月14日(土)



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