どうして今の若者は歩くときにズルズルと音を立てるのだろうか? 足をちゃんと上げずに引きずって、ほぼ水平に足を動かして歩くのだろうかということがオレは疑問である。廊下を歩くときの足音やズルズルとサンダルを擦って歩く音がやかましいのである。
北海道で牧場を見学したとき、見学者は靴カバーのビニールで膝下を覆った。これは外部から細菌などが持ち込まれることを防ぐためである。ビニールなのですり切れてはいけないなあと思って、オレは歩くときにできるだけ足をまっすぐ地面に降ろすようにした。もっともオレはふだんからそういう歩き方をしているわけで、忍者のように足音がしない。
しかし、他の見学者たちはなぜか靴カバーをズルズルと引きずりながら歩いているのである。音がするし、しかもだらしない。歩くときに足がほぼ水平に動いている。腰の関節を中心に扇型に足を前後させて歩いてるという感じで膝関節が曲がっていないのである。そもそもこんな歩き方が人類にとって普通なのだろうか。おかしいじゃないか。これでは靴の裏がすぐに減りそうである。
オレは靴のかかとがあまり減らない。かかとがすごく減るような歩き方をしている人は足が地面に着地するときにかかとの部分から斜めに着地する。そんな歩き方をしていて濡れた路面とかで転ばないのだろうか。
オレは靴の裏が余り減らない。体重が軽いこともあるが、やはりそれは歩き方のせいだと思っている。革靴のかかとが妙に変形した減り方をしている人はきっと歩き方に変なくせがあるのだろう。オレの革靴はそういう減り方はしない。
歩き方というのは長年の習慣である。そんなものは突然変えられるものではない。だから子どもの時に正しい歩き方を身につけるしかない。それが身についていないから今の若者は足をズルズルさせながら歩くのだろう。
NHKの番組でそうした「歩き方の謎」について、学者さんを招いて是非とも検証してもらいたいし、これからオレは街や公園でウォーキングしている人の歩き方を観察してみたい。きっとそこで何かの発見がありそうだ。正しい歩き方をすることはきっと疲れにくさとか、関節への負担という点でも違うのだろう。オレの歩き方ももしかしたら間違ってるかも知れないわけで、そのあたりは識者の意見を知りたいのである。
靴ではなくサンダルやあの変なスリッパみたいなやつをふだん履いてる若者はきっと歩き方もそれに合わせただらしない歩き方になるのだとオレは思っている。靴のかかとを踏んづけていわゆる「DQN履き」をしている馬鹿も同様である。そういう育ちの悪い人間はきっと歩き方もだらしないはずである。
歩き方がスマートでエレガントな人はきっと人柄も素敵だろうとオレは勝手に思う。もちろんそれは北朝鮮の軍隊のような変な行進スタイルならばそれはそれでおかしいわけなんだが。
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