2025年07月11日(金) |
トルコリラ極楽投資法 |
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絶対にもうかる投資方法というのはまず存在しない。どんな投資にもリスクがある。元本保証の銀行預金さえもインフレというリスクが存在する。そういうわけで寝ている間に儲けようというのはなかなか困難なことなんだが、ただこの世にはとんでもない投資方法が存在するわけで、今回オレが紹介するのはトルコリラである。
トルコの公定歩合は46%である。これはありえないような高金利であり、そんな国で住宅ローンなんか組めないじゃないかとオレは思うのだが、なんでこんな高金利なのかというとひどいインフレに国民が苦しんでいるからインフレ抑制のためにこうなっているのである。2018年頃には1トルコリラ=30円くらいだったのに、今は1トルコリラ=3.67円と実に1/9くらいに暴落しているのである。
外貨取引をするにあたって、買った国の通貨が下がれば為替差損が発生する。ずっと値下がりし続けているトルコリラを買うというのは、将来に損失が発生する可能性がきわめて高いのである。これからもきっと下がるからだ。
しかし、この高金利のトルコリラを買うと言うことは、一定の額の利息を日々得られるということなのである。もらうお金と値下がるポジションのせめぎ合いが起きるわけである。その結果としてわずかにプラスになるかも・・・というのが今の状況だとオレは思っている。
GMO外貨という業者を利用した場合、レバレッジ25倍なら10万トルコリラの買いポジションを建てるのに必要な証拠金は1万5000円である。1トルコリラの現在の為替レートは3.67円なので、1万5000円で10万トルコリラ、日本円にして36万7000円分のポジションを取ることが出来、一日当たり371円のスワップポイントが受け取れるのである。元手として出した15000円はたった40日で回収できることになる。その時にトルコリラの相場が値上がりして3.7円になっていればそこで売却して3000円の為替差益も得られるのだ。なんとオイシイ投資方法だろうかと思う人もいるだろう。しかし、実際に起きるのは値下がりによる為替差損であり、40日後にトルコリラが3.55円になっていれば、為替差損が1万2000円発生するので、2840円しかもうかっていないことになる。
もっと大きな金額で考えてみよう。仮に150万円の資金でトルコリラの買いポジション1000万リラを建てたとする。そうすると、毎日受け取るスワップポイントは37100円になるのだ。毎日3万7100円入ってくるなら年収1354万、もう働かなくてもいい収入である。それがたった150万円の元手で可能になるわけで、馬鹿馬鹿しくて不動産投資や株取引などやってられないわということになる。
しかし、1年間でトルコリラが20%値下がりしたとすると、1トルコリラは3.67円から2.94円に値下がりしていて、為替差損が730万円発生するのである。差し引きすると624万円の利益ということになる。
プラスになるのかマイナスになるのか、これを一種のゲームと考えてお小遣いでトルコリラを少し買ってみるのはいいかも知れない。ただ、FX投資をしている人の多くは長期的なトルコリラ相場の値下がりで莫大な損失を抱えて撤退していったわけで、オレもそれを知ってるから積極的には勧められないのである。
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