| 2025年10月07日(火) |
参考書を見ているだけの馬鹿 |
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自習時間の生徒の過ごし方を観ていると、(勉強が)できる生徒とできない生徒というのは一目でわかる。できる生徒というのは必ず手が動いていて、数学の問題を解いていたり、何かをノートに書き留めたりしているからである。一方できない生徒というのは、ただ参考書を眺めているか、寝ているのである。
この「参考書を眺めている」生徒というのは、勉強とは何であるか、どうすれば効率よく成果を出せるかということが全くわかっていない。まあその結果として今の状況があるわけなんだが、彼らの中ではその「参考書を眺めている時間」というのは学習時間なのである。最近増えた学習動画も同じことであり、多くの学習動画がyoutubeにUPされているのでそれを観ている受験生も多いが、観ているだけで成績が上がると思っている単純な馬鹿が多いのである。3時間も4時間もただ参考書を眺めていて、「オレは4時間勉強した」とか自己満足している究極の馬鹿である。もっとも手が動いていても、ノートに「明智光秀」と何十回も書いてる馬鹿もいるわけで、書いてるからマシだとも言えないわけだが。
もしかしたら世の中には「参考書を観ているだけでもすべて理解できる」という学習超人が存在するのかも知れないが、そういうことを一般ピープルに求めるのは無理だし、さすがのオレも数学や物理に関しては「参考書を読んでるだけ」では問題を解けなくて、実際に紙の上に書いて問題を解くことでやっと理解に到達したのである。数学はちゃんと自分の手で問題を解かないとだめである。過去5年間の共通テストの数学の全問題を時間内に解けるレベルまで完璧に学習すれば本番で満点が狙えると思うが、残念ながらそこまでやらない受験生が普通で、そういう奴に限って「どうすれば数学の点数が上がりますか?」などと間抜けな質問をするのである。
英語の単語集をただ眺めているだけの馬鹿たちは、膨大な英文を読みまくってその中の知らない単語を辞書で引きまくり、文章の意味を考えるというスタンダードな英語学習を全然していないことが多い。英字新聞が目の前にあったらむさぼるように読み、その内容を理解し、わからない単語があったら調べるという「学習の基本形」が身についていないのである。延々と何時間も単語集を眺め、赤いシートを置いて一単語ずつ意味を覚えようとするわけだが、実際にその単語がどんな文章中に出てくるかをわかっていないから全く実戦で役に立たないのである。オレは受験勉強から離れて何十年にもなるが、生徒が単語集で覚えようとしているような英単語はほとんど知っている。生徒が二人ひと組で英単語の問題を出しあってると、横から答えを言って妨害してやるというのがオレのひそやかな楽しみである。
正しい学習法を身につけていれば、参考書と問題集だけで一人で学ぶことができるからコスパがいい、余分なゼニをかけずに結果を出せる。地方の公立高校から東大や京大に合格する生徒にはそういう生徒が多い。一方都会や私立の中高一貫校には、ゼニをかけてドーピングされた受験生たちがいるが、中味が薄っぺらなやつが多いのである。大学の時に田舎出身のやつほど頭がよかったような気がするのである。
こういうことをオレが語っても馬鹿には通じないし、馬鹿はその無意味なオナニーのような学習を延々と続け、結果が出ずに予備校や受験産業にゼニを払うのだろうし、結果として運良く中堅私大レベルに行けるやつもいるが、ほとんどはFランク大学というパチンコ屋レベルの集金装置に絡め取られていくのである。これが世の中の仕組みである。もう何十年もオレはこのことを言ってるわけだが、世間には参考書を眺めているだけの馬鹿があふれているのである。
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