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■ 「飛龍伝」
図書館でふと目にとまり、興味があったので読んでみました。 つかこうへいさんの本って初めて読んだんだけど、文章はわりと普通で淡々としてるんですね。なんとなく勝手にもっとクセのある文章を書く人かなーって思ってた。 でも文章は淡々と起こったことを書いてるって感じなのに、気づくとそれがまさに「激動の人生」って感じになってるところがすごい(笑)。 流れで読んでると、ふんふんって感じだけど、ふと振り返ってみると、えっいつの間にこんなことに?みたいな。 美智子が意思があるのか、ただ流されてるだけなのか正直読んでて微妙なものを感じました。 生い立ちから仕方ないとはいえ、もうちょっと相手の男性とは関係ない、自分自身の意思を通して行動した方がいいのでは?とも思ったし。でも依存してるだけの弱い女性というわけでもなく、委員長として行動してるときなんかめちゃくちゃ強いし。 そのバランスが微妙なところなんだよね。もうちょっとあきらかにどっちかに偏ってたら、むしろその方が彼女は一般的な意味で幸せになれたような気がします。 「学生運動」とか、ちょうどこの前に読んでた別の話でもちらりと出てきたんですけど。 やっぱり比べると、いかに今の自分たちはのほほんとしてるのだろう…と思いますね(^^;)。 そんな日本がどうとかあんなふうに真面目に考えたことはないもんなぁ。 (かといって、そういう活動に参加することを手放しでえらいとは思わないけど。) 個人的に私はあんまりニュースとかも見ないが、ちょっとは見た方がいいかもと思いました。
山崎と結婚すると決めたところのやりとりが一番好きでしたねぇvv ここのところは、やっぱり男は優しさだよ!と思って山崎好きでしたが、すぐ次の章では浮気しまくりで、男ってやつは…みたいな気分になりました(苦笑)。 でもめちゃくちゃスケベでバカだけど、仲間にはすごい慕われてるし結局憎めないんですよね。確かに筧さんに合ってると思う(笑)。 美智子が最終的に彼を愛したのもわかる。 そして1度失くした信用を取り戻すのはやっぱり難しいんだよなぁとしみじみ。 最後はわかってもらえてよかったねと思っていたのに、あのラストは…。 知ってたけど、あれはキツイわ。あんな皮肉な結末で、でもお互い他の誰かよりはよかったのかもしれないと思うと(山崎はわからないけど、少なくとも美智子はよかったんじゃないかなと思う)、余計切ない。 やっぱり舞台見たかったなー!(私信→舞台日記、楽しく興味深く読ませてもらいましたvちょこっと心配してたんですが(お仕事が忙しいんだろうなーって思ってましたけど)、また日記復活してくださって嬉しいです♪>砂奈さん) もしもっと早く本を読んでいたら、大阪公演ならチケット取れたら見に行ってたかもしれない…(笑)。
それなりに面白かったので、また他の話も読んでみようと思ってます。
2004年01月30日(金)
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