甘えた関係

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2001年12月27日(木)
きっと半熟のディスカバリィ

明け方、ガタガタとうるさくって起きたら、おかーさんが荷物を持ってクローゼットの部屋でゴソゴソとしていた。
「なにしてるん?」
問いたら、
『今から旅行行くの。』
とのこと。
おかーさんに関するこれくらいのことではあたしは驚かない。
以前、朝起きたらおかーさんがいなくって、お昼くらいになって電話がかかってきたかとおもいきや、
『今ねー、イタリア。半月くらいこっちにいるからー。』
ってことがありましたし。
さすがにこれは何か遭ったときにヤバイのでは?ってことで、時前連絡をするように躾をしました。
けれど、その翌年、ベトナムにおかーさんが飛んでいったときは、朝起きたら、テーブルの上に<ベトナムにいってきます。たぶん半月。>というメモ一枚が置いてあった。
てなわけで、おかーさんに関することでこれくらいのことではあたしは驚かない。
「いってらっしゃいませー。ご無事にねー。」
お見送りをして、おかーさん、一泊二日の満腹温泉旅行へ。
あたしも行きたいーっつの。
金沢あたりで、温泉。
豪華な料理じゃなくて贅沢な料理で、和風な旅館に、露天お風呂あるところで、和風庭園あるところで、あんまりお客がワイワイしていないところで、お金使って一週間くらいダラーンと過ごしたいっての。
ブツブツと思いながら、妹が起きてきたので朝食を作って、朝フロに入って、洗濯物をとりこんで、お化粧をして、れつらごー。
モト中3は棟は違うけれど同じマンションなので、マンション内にある時計台か日時計で待ち合わせしてもいいかなぁと思ったのだが、
『や、ほら、世間体ってあるから。』
不倫カップルのようなコトを説かれ、バス停で待ち合わせ。
今日はレディースディで映画が1本1000円なので、頑張って2本観るのが目標。
もちろん、モト中3はレディースではないので、通常料金。
『係員騙すとかさ、駄目なわけ?』
とかブツブツと言っていたけれど、
「いやだ。君、そんな陰鬱で罪悪なデートにしたいワケですか?」
質問を仕返したら、黙ったので、ざまみろっておもった。
でも、ホントのところ、モト中3の気持ちを利用して使ったこのときの「デート」という単語をに少しだけ罪悪感があった、のは秘密。
ハリーポッターは、時前に「予習」とか言って本を読破していたので、結構簡単に観てしまった。
こんなんなら「予習」なんてしなければよかった、ってくらいに。
先週おかーさんがハリーポッターを観てパンフレットを買ってきたので、それを持参して見ていたら、モト中3が、可笑しそうに笑っていた。
「いーじゃん、同じ家に同じパンプ2冊もいらんでしょ。高いし。」
って言い返そうと思ったけれど、そうしたらそうするほど、せっかくモト中3が言葉に出さずに笑うだけで済ましてくれたオバサンぽいカンジが前面に出ちゃうから、黙っておいた。
間にお昼を食べて、もう一本観て、そのあとは、ツインタワーの高島屋のなかをブラブラと歩いた。
互いに服を見たり、文房具を見たり。
あたしのいつもつけているグレのカボティーヌがもう少しでなくなるから、香水を買ったりもした。
ギラロッシェのフィジーもなくなりそーなんだけれど、お金がないから、お年玉が出たら仕入れにこよう、と決心。
んあと、モト中3が怪訝そうに香水を嗅いでいたので、オンナモノの香水をつけさせたりしてイジメたりもしたけれど、そんなイヤそうな顔じゃなかったので、ちょっと不満足でちょっと安心。
帰り道、モト中3が手袋を買いにいっている間、携帯を互いに持っているから別にいっかなぁ、と、フラフラっと店を出て歩いていたら、やせっぽちのひょろひょろした関西人にナンパをされた。
なんか、目が一重で細くてってのまでは別にどーでもいいんだけれど、茶パツでロンゲで似合わないホスト系イタリア黒コート。
それで、
『あのな、自分、関西から仕事をしに来てんねんな。』
てこられましたら、
「君のコトなぞ知らん。」
と、ものすごーくお答えします。
けれど、ひょろひょろなのだけれど背が結構高くってそう言うのがなんか怖かったので、はぐらかし作戦でいくことに。
「あ、道ですか?なら、お店の人に聞いたほうが解りやすいですし正確ですよ。」
と、意識した標準語でさらりと言って、さらさらーっと逃げよう、としたら、
『や、仕事やなくてな。今からどっかいくん?』
逃げろ、あたし。逃げろ逃げろ逃げろ。
「自宅に帰るの。バスの時間があるから、悪いけれど、もうほっといて。」
言い逃げ成功。
背後でなんかブツブツまだ話していたけれど、フェードアウト。
腕とかカバンとか服とか掴んでくるよーなコワコワな人ではなかったから、ちょっと悪かったかなーって思ったけれど、まぁ仕方ない。
モト中3と合流をしたときに、
「っていうふうに、ナンパされたんだよ。」
報告をしたら、
『なにそいつ。まだいる?どこらへんでそんな目にあった?』
いきなし息まきはじめて、反応はするだろうなって思ってナンパされたと言ったのだけれど、息まくくらいに反応するだなんて思ってもいなかったから、びっくりした。
「君、ちょっと、それ、紳士違うから。ね?」
肩たたいて諌めた。
でも、モト中3が息まいてくれたおかげで、セーブされていた感情が立ち上がって、人ごみのなかにいるのが急に怖くなって、
「怖いからもうやだ。帰りたい。ココやだ。」
我侭を言ってしまううことになって、ホントはこの後は観光客チックに展望台にでも行こうってハナシになっていたのだけれど、バスに乗ってマンションの戻ることにしてもらった。
「わー、これって、傍から見たらラブラブなカップルに見えるのかしら?」
モト中3の腕にしがみつきながら、そう笑って言ったら、
『いないから大丈夫だよ。』
なんていう、オモテからみたら見当違いのお答えをされて、ウラを見透かされてムカっときて、腕をつねったら、何も言わずにせずに顔だけしかめていた。
「ごめんなさい。」
手っ取り早く謝った。
バスのなかでもそのまんまにしてもらった。
マンションに戻ったあとは、モト中3の家でしばらくグダグダーとして、なんとかあたしが元通りになった20時過ぎくらいに、帰宅をした。

□ごはん
朝:なし
昼:サラダ・ボンゴレロッソ・鶏肉のトマトソースのパスタ・アイスティ
夜:鶏肉をカリカリに焼いたの・冷奴(モト中3作成。酒のつまみかっつの。つまみだったが)・ネギとハムと卵のチャーハン(あたし作)


■音楽・本・映画
・「ハーバード流NO!と言わせない交渉術」(ウィリアム・ユーリー・斎藤精一郎訳)

□明日の予定
・おかーさんが旅行から帰宅。

■メル
・セイリョとヨースケさんと、すこし。
内容なんかどーでもいい、とりとめのないはなしを、打って送った。

□会話
・いろいろ

■睡眠時間
・2時間。
モト中3の家にての17時から19時まで。
夜は眠るのが怖かったし横になるのが怖かったし目を閉じるのが怖かった、ので、まったく眠れなかった。

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