初日 最新 目次 MAIL
≫登場人物紹介Happy☆Liu☆Words(ブログ)


恋する研究所*
りう
MAIL

My追加

2005年03月22日(火)
期待と不安。2

昼は、かぐさんと地元近くで遊ぶ約束で。
あたしは出来れば、早目に起きて、ホワイトデーのプレゼントを家に持って帰って置いて、家から遊びに出かけたかった。
だって、プレゼントは生菓子で、保冷剤なしで何時間も持ち歩けないし。

けど、起きたのは出かけなきゃいけない時間の30分前…。
(実はこの時、待ち合わせの時間を30分早く覚えていて、この時点では実際は1時間前…)
これじゃあ家には帰れない!
なのでプレゼントはここに置いておいて、遊び終わってから、
ハルくんが帰ってくる前にまた取りに戻ることにした。
電車代かかっちゃうけど、しょうがない。

かぐさんとはお祝い飲みのはずだったんだけど、彼女が昼にしてって言ったので、
お祝いティータイムになってしまった。
まぁ、どっちでもいいんだけど!
とりあえず、昨日今日起きたことを話しました。
薄々内容は分かっていたというかぐさんは、
「君は根元の真面目な部分は変わってなくて、遊びたい気持ちと葛藤してるって感じだね」
と言われました。
そうかなぁ。もう何がなんだかわかんないわ。
とりあえず、あと1、2年は遊ぶ気持ちでいるけど。
(いや、そこまでずっと彼と付き合っていたいわけではなく)

けど、自宅へ戻った方が近い距離まで来てるっていうのに、また戻るのもフクザツな気分。
とりあえず、お金を崩す目的(メイン)+普段ロクなものを食べてない彼に差し入れを一人分買って、かぐさんとはお別れ。
その後、偶然本屋で見つけた好きな漫画の最新刊が出てたので、ソッコウ買って。
また、とぼとぼと一人でハルくんちまで戻りました…。



戻ったのが、結局、ハルくんが帰るって言ってた時間の2時間前くらい。
溜まり気味の洗い物を片付け。
鍋にこびりついた汚れが落ちなくて、暫く水に漬けおき。
その間に、さっき買った漫画を我慢出来ずに一気に読んでしまった。
ホントは自分の部屋でゆっくり読もうと思ってのに。
そしたら眠くなって、ちょっと寝ることにした。
昼寝は20分くらいが丁度良いっていうし、それくらいならまだハルくんが帰る前に帰れるし。


と、思ったのですが、…ダメでした(゚д゚;)


結局、起き上がれたのはそれから1時間後とかそんな感じ。
急いで洗い物を済ませて、さあ帰ろう!と思ったら、
プレゼントの袋の中にもう一つ袋があるわけですよ。
しかも、ラッピングなどなく、紙袋に入っただけのものが。
これは、もしかしてハルくんの…? それとも、あたしの?
とりあえず「どっちの?」メールしてはみたものの、
返事が返ってくることはなく(´-ω-`)
時間だけがただただ過ぎていって。


そうこうしているうちにハルくんが帰ってきてしまった。
この時点で、「いない間に帰る計画」は崩壊。(何だソレ)

とりあえず、笑顔でお出迎え。
ハルくんが、テーブルの上のあたしの差し入れに気付いてくれた。

「今日は、おにぎりと魚だけだよ」

って言って、ビニール袋から大きな切り身を二切れ出した。
昨日飲み屋で食べたやつと同じ魚だけど、こっちの方が断然大きいし、身も厚い。

「スゴーイ! おっきいね!」

「今日うちで良いのが入ったからさ。これくらいのやつ、普通お店で食べようとしたら…」

「3000円くらい?」

「いや、そんなにはしないだろうけど…、2000円くらいするよ」

そんな会話や、お昼ご飯とか、朝の顛末や、かぐさんと会ったこととかを話して。
それからあの袋の持ち主を聞いてみた。

「お前のだよ。同じ袋に入ってたろ」

ってことは、この紙袋のもプレゼントってことですか?!
それにあたしがまだ、冷蔵庫にあるプレゼントも見てないことをハルくんが知って、
「まだ開けてなかったの?」って言われてしまいました。
だって、家に帰ってからこっそり楽しみたかったんだもーん。

それで、まずは紙袋。
開けたら、紅茶のティーバッグが…! しかもあたしの大好きなアッサムティー!

そしていよいよ、冷蔵庫の中のプレゼント。

「それ、大きいから」

チョコかケーキかなぁとは思ってたのですが。
ケーキだとしてもカットじゃなくて、もしかして、ホールケーキ…?
ちょっとドキドキしながら開けたら。

上にシュガーパウダーをふったチョコがのった、豪華そうなチョコレートケーキ!
しかも、直径15センチくらいのホールで!
驚きと感動って感じで、一気に気持ちが舞い上がっちゃったよ!
ホントに、ホントに感激した!

「うわ〜! 凄いね! 超嬉しい…!」





↑そこで舞い上がりすぎなあたしがとった、普段ではありえない行動。

「俺、煙草吸ってるよ?」って言われたんだけど、「いいの!」って振り切りました(笑)。
煙草嫌いなあたしにとっては、ためらわなかったのが不思議なくらい。
でも、駆け引きなしで自然にそうしてしまうくらい、嬉しかった!!
だって、一人のためにさあ、ホールケーキって、まぁありえないかもしれないけど。
「一人じゃ食べきれないよ!」って怒る人もいるのかもしれないけど。
あたしにとっては、こんなこと今までなかったし。

それから、せっかくだから二人で食べようってなって。
ハルくんが切ってくれました。
手伝おうとしたら「お前は向こうで待ってろ」だって。
それで、大人しく待ってたら、紅茶付きで用意☆
チョコは濃厚だけど、あっさりしてて、これまたあたし好み!
美味しい〜!
それから、彼は晩御飯の支度もして。
あたしとしては、とっくに帰ってるつもりだったのに。
そんなようなことを言ったら、

「いいじゃん。ご飯食べてったって」

まぁ、そうだけどね。嬉しいからいっか!
というわけで晩御飯も一緒することに。
お魚美味しかった〜。でも、一切れ中が焼けてなくて…しょんぼり。
あたしが買ってきたおかずの差し入れは、一人分しか買わなかったから半分こしてもらって。

その後はテレビ見ながらごろごろまったり。
お酒は飲んでも、いっこうにハルくんはケーキ食べる様子がない。
と思っていたら、ご飯でお腹いっぱいにしてしまったらしい…(´・ω・`)
一緒に食べたかったのにな。

そんなわけで楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのですよ。
美味しいケーキも食べかけで残してあるし。
でも帰らないといけないな、と思って、「帰るよ」って言って身体を起こした。

「おう」



「そんなあっさり…」


何か、勝手に帰っていいよ的なニュアンス含んでません?


「ン?」


無言のまま暫し、見つめ合ってしまった。
その時のあたしがどんな目をしていたのか分かんないけど、
急にハルくんが抱き締めてくれた。


「帰っちゃっていいの?」



「泊まってく?」


そんなこと言われて、素直に「うん」とか「泊まりたい」なんて言えないし。


「…君が良いって言うなら良いよ」


いつも彼が言う、「りうが良いなら良いよ」っていうのをやってみた。


「良いよ」



「良いの?」



「うん」



「じゃあそうする」


この時点で、外泊2日目決定なわけですよ。
珍しく、あたしも非常に機嫌も良かったしね。
なので、「(ハルくんのモノ)口でしよっか」って言ってしまいました(*ノノ)キャッ
実現はしなかったけど。

あと、コンビニに入用なものを買いに行かなきゃいけなくて。

「コンビニ行く」

って言ったら、ビールとつまみ買ってきて、だって。
パシリかよー。夜遅いのに、一緒にいってくれたっていいのに。
そしたら、

「お前、急すぎるんだよ。大体、俺がコンビニ行くテンションじゃないって分かるだろ」

…そこまで飲んでちゃね。(この時点で焼酎お湯割り3杯目くらい)
なので、一人寂しく買出しに行きました。

なのに! 帰ってきたら! ハルくんのケーキがないの!
あたしの居ない間に食べるなんて!

「だって、ビールとつまみきたらまた食べられなくなると思って」

むむ。
済んでしまったことをとやかく言ってもしょうがない。
けどさー、やっぱり一緒に食べたかったよ。


それで、また一緒に就寝。
「明日も遅刻したら殺されるな」とか言うので、今日遅刻したんだ…って思って。
けどまた何度も起きたりしちゃうし、良く眠れなかった(~-~;)
えっちしないのかな? って思ったけど、朝になってもなかったので。
フェラも流れました(笑)。
翌朝。昨日と同じようにだらだらするハルくん。
あたしも今日も友達と会う約束してて、早く帰りたい。
急いで支度して、ノーメイク・眼鏡のまま、爆発気味の髪も適当に結っただけ。
そんな最悪の状態で一緒に家を出ました。
出てから、玄関先でちょっとチュウして。
「じゃあね」って別れました。

電車に乗って、ガラスに映るマジでブサイクなあたしを見て、
正直、かなり凹んだ…。
もうちょっと早く起きて、せめて髪を整えてコンタクトするんだったな…。


帰る途中。
何か足りない…指…あれ?
昨日までしていた大事なピンキーリングをしてないことに気付く。
コートやジーンズのポケット、バッグの中を探してもない。
もしかして、ハルくん家に置いてきた…?
でも、出るときにテーブルの上とか確認したのに。
そのピンキーは、あたしとhostmotherとお揃いのやつ。
いつもしてるわけじゃないけど、傍に置いておきたいし。

とりあえず、メールで聞いてみたけど、未だ返事来ず。
ハルくんちになかったら、どこ行ったか全然分からない。
てゆっか、外したとしたらお風呂の時くらいしか…。
だから向こうにあるはず!
あ〜でもショック…凄いショックだわ…。


エンピツ