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恋する研究所*
りう
MAIL

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2005年05月25日(水)
時期が来たので。

ハルくんと離れるに至った経緯を書こうと思います。

ある夜、仕事が終わった後に電話で話し合おうと思ってメールを送りました。

『仕事終わったら時間ある? 電話したいんだけど』

と。
暫く経ってから、ハルくんの方から電話がかかってきました。
聞くと、友達の所へ行く途中だと。
そんな時間じゃ話し合いなんて出来ないと思いながらも、
何とか「終わりにするか付き合うか」って突きつけたい私。
だけど、ハルくんのおしゃべりは終わらなくて、内容もくだらないとしか思えなくて、
しまいには

「電車来たから切るよ」

何て、身勝手なんだろうと。
話したいだけ話して、切ってしまうなんて。
私の話、ちっとも聞こうとしてない。
食い下がろうとしました。

「私の話は? 私、何も話してないよ」

「後でメールしといて」

それって、あまりにも、じゃない?
久し振りに覚えた怒り。

でも、メールするかどうするか迷って。
友達と会ってるところにそんな内容送っていいのかって。
結局メールしてしまいました。

夜も遅くなってから、また電話がきました。
もう家に戻ってきたって。
メール見たって。
そこから話し合い。

ハルくんは、このままが良いって。
付き合ったら、気持ちも、行動も変わるから。
だけど、身体だけで付き合ってるつもりはないって。
そんなこと、私が思ってるなら、心外だ、と。

私は、出来るだけ歩み寄りたかったの。
だけど、付き合いたい私と、話はずっと平行線のまま。

「だって、俺、りうとちゃんと付き合えないもん」

「ちゃんとって、何?」

「だから、ちゃんとだよ」

その意味が分からない。
ただ、恋人として付き合うのはダメなの?

「りうは大学も出て、ようやく就職してさ。周りにもっと似合う男がいるよ」

何で? 
ハルくんのことが好きなのに、何でそういうこと言うの?





↑決定打



あぁ。そういうことか。
ちゃんと、って、そういうこと。

「じゃあ私とは付き合えないね」

好きだけれど、そこまでは考えられない。
ハルくんがそんなこと考えてるなんて、全然知りませんでした。
だから、今年初めに別れることになったのかな。
だけど、彼の境遇や周囲の環境を思うと、時期なのかなあとは思っていたけれど。

「りうは本当は良い子だと思うし。ふさわしい男が見つかるよ」

私はもう、相槌を打つだけで精一杯。
最後、ってことにハルくんも普段言わないようなことを言って、
照れているようで。

「元気でね。また、いつか、電話するかもしれないし。そしたらちゃんと出てね」

そうして電話が終わった後、拍子抜けしてしまいました。
実感が湧かない、というのが本当のところで。
頭の整理もついていなくて。

かぐさんに電話をして、終わったことだけを告げました。


次の日。
昨日の話を整理してみて、ハルくんが私を好きなことをようやく理解しました。
だけど、それももう遅くて。
元に戻りたい、好きならそれでいいって思いました。
虫のいい話だけど。
でも、このままじゃ終わったままで。
また、別れた時みたいに、何もせずに失うのかと思うと、何かせずには居られなくなってしまい。
夜、何も言わずに、ハルくんのところへ行ってきました。
凄く、緊張した。
だって、いるかどうかも分からないし、もしかしたら友達とかが来てるかも。
急に行ったりして、追い返されたりしないか、と。

アパートの近くで電話をして、

「今近くにいるんだけど…」

「どこ?」

「家の前にいるって言ったら、怒る?」

「入って来なよ。今開けるから」


ドアが開いて、とりあえず一言謝った。
ご飯も何もないって言われたけど、お腹空いてないって言って。
ずっと一緒にテレビを見続けました。
だけど、全然リラックス出来ず、意識してしまってダメ。
私は、何をしに来たんだろうって何度も思った。
時間も残り少ない中。

「ごめんね」

「…謝られても…困る」

「ごめん」

煙草を吸い始めるハルくん。
重苦しい雰囲気。
私の気持ち、また何も伝えられないままなの?
焦って、焦って、何を言っていいか分からなくて。





↑押したら見える私の言葉

言い終わるか終わらないかのうちに、厳しい口調が飛んできてしまいました。

「お前…! 昨日話したばっかじゃん!」

思いっきり怒らせた…!
そんなこと言った自分がばかだ。恥ずかしい。
そう思って
「ごめん。もう帰る」
って言って、すぐ立ち上がって出ようとしたら。

「駅まで送るよ」

もう泣きそうだった。
女が男の前で泣くのは卑怯なのに。嫌がられるのに。
彼は立ち上がって、外に出る準備しようとしてるし、
何で今になってそんなに優しいの?

「いいよ。寒いし、いいって。悲しくなるもん」

早く一人になりたくて、断った。
なのに。

「いいよ。一人の方がよけい悲しいだろ」

ジャケットを着てしまって、もうすっかり送る気なハルくん。

「いいよ」

どちらからともなく、腕が伸びて。
抱き締められました。
そしたら一気に涙が出てきて、止まらなくなって。
子供みたいにわあわあ泣いてしまいました。
メイクが落ちるって分かってても、止まる事は無く。

「りう。時間、明日仕事だろ?」

そう言われても、だだをこねる子供でいるしかなくて。
嫌だ嫌だって、首を横に振るしか出来ませんでした。

「だって。帰ったらもう会えなくなっちゃうもん」

泣きながらそう言って。
その間のハルくんはずっと抱き締めてくれて、頭を撫でてくれていました。

「俺も頑張ってるから。りうも頑張れ」

何度も名前を呼ばれて、元気付けてくれたのに、
私は泣くしか出来なくなって。
相当、呆れられたと思います。

結局。30分くらいずっと泣いて。
泣き止んだら、もう何もかもぐちゃぐちゃで。

「もう。元には戻れないよね?」

確認、するしかありませんでした。
戻りたい、なんてとても言えない。

「うん」

彼の気持ちはもう、離れてしまったのだと思います。
私なんかより、ずっと先に。

駅へ行く道。
ずっと肩を抱いていてくれました。
途中、人とすれ違う度、恥ずかしかったけれど。
駅へ着く頃には、私も前を向いて歩けたので、手を繋いでもらいました。
これも、もう最後。

ハルくんが電車を一本後で行く? って言ってくれたので、
そうすることにして、二人でもうちょっと他愛の無い話をしました。
それで、最後に抱き合って。
バイバイ。

「今度来るときは連絡くらいしろよ」

改札の向こうからそう言ってくれて、嬉しかったです。
だけど、もう行きません。
本当に戻れないって、終わっちゃったんだって確認したから。


それから。
帰ってからと次の日は全く泣かなくて。
それ以外はずっと、家に帰ったら寂しくて悲しくて泣いてばかりいました。
それでも、連絡だけはしないように。
元バイト先での飲み会も、行きたくないって軽く思ってしまうくらい、
気持ちが塞ぎこんでしまいました。

そして。シンくんと酔った勢いで抱き締め合ったのです。


その後、一度だけ電話をしてしまいました。
相変わらず、世間話は面白かったです。
彼の誕生日の話をしている時、プレゼントいる? って言ったら、
「いらない」と言われてしまいました。
悲しかったけれど、これでいいのかもしれないと思えました。
だって、また会ったら求めてしまいそうだし。
口調や話し方から、何となく、冷めてるのかなって思って。


抜け出せないのはいつも、私の方。
だけれど。
ハルくんに手を貸してもらって、ようやく抜け出せそうです。

有難う。



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先週は会社で貧血で倒れるわ、熱出すわ、今日は思いっきり捻挫するわ。
身体的に大変です。
良い事もあったんですけどね!
思いっきり、上司に迷惑かけまくりです…。
何だ、この新人。
ごめんなさい。

だけど、占いだけは良いんだよなあ…。
無意味に全部絶好調。


メールフォーム送信下さり、有難うございます!
一人一度だけ等決まってませんので、常識の範囲でしたら何度でもご利用下さい。
期間限定ですが、宜しくお願いします。


エンピツ