耐え切れなくなって、ある男友達にナンパ男とのことを話した。
割と、そういうこともフランクに話せる彼だから、だけど。
シンくん周辺には絶対に話せない。
私をbitchだと思って欲しくない。知られたくない。軽蔑されたくない。嫌われたくない。
私は、今回起こったことを、自分に責任があると感じてる。
男を甘くみていたこと。
性欲を抑えられなかったこと。
怖くなって、僅かな勇気も失って、自分をコントロール出来なかったこと。
だけど、友達は
「少なくとも、りうが怖い思いしたんだから。そこは自分を責めることないよ。そこは絶対に向こうの男が悪いんだから。明らかに力の差があるわけだし」
って言ってくれたの。
「甘やかさないでよ」って笑ったけど、「そんなことない」って。
「嫌な思いさせられて、相手の男がりうのこと考えてないんだ」って。
それで、ちょっと楽になれた気がする。
だって、自分が悪いって分かって、言い聞かせていたけど、
怖い思いをした私は悪くない。
相手が全部悪いんだ。
って思うことを、自分を正当化してるだけなんじゃないかって怖かった。
それでも、まだ、自分に落ち度はあったと思う。
特に、今までは良い男友達に恵まれてたから、その世界しか知らなくて、
私の周りに来る男はそういう良い人ばっかりなんだっていつの間にか思っていて。
この前のヤツみたいなのは本当に初めてだった。
ハルくんも、似ているというか、それ以上に悪いのかもしれないけど、
それでも無理矢理するなんてことは、最低でもなかったもの。
そういう認識の甘さみたいなもの、今まで私が関わってきた男だけが全てじゃないってことを知らなかったから。
それで、勝手にそう思って、ついてっちゃったとこもあるから。
「うん。りうがそう思ってるなら、『今度』は無いようにしないといけないね」
そうだね。
少なくとも、ヤバイって思ったら、何かしら防御策をしなくちゃ。
あの時は頭が怖いのでいっぱいで、何も考えられなくなっちゃって、
もうこの人に従うしか無事で帰れないんじゃないかって。
逃げたいって思っても、逃げられなかった。
今度、はないようにする。
うん。
もう、あんな思いは本当に嫌。
今、ちょっと男性恐怖症っぽくなってるし。
捻挫の治療で、先生（男の人）が患部のマッサージをするんだけれど、
それがあの出来事以降、苦手というか嫌悪感を感じるようになってしまった。
先生は気の良い、フレンドリーな人柄なのだけど、それを分かっていても、
心の中に何となく「触られるの嫌だな」って思ってしまって。
前はそんなことは全然なかったのにな。
自分から人に触る分には問題なかったんだけど（笑）。
そう。
この前、シンくんに会った時、うっかり話の感じで腕に触ってしまったのでした。
ほんのちょっとだけですって！
しまったかも…って思ったのは、触った後だったんだけど、平気っぽい。
すぐ、他の友達に話振ったし。
平気って思ってなきゃ、帰りにタツキさんのこと話さないし。
けど、もうそういうことしないって言ったのにねー。
まあ、そういう＝触れること全般 なのか
＝手を繋ぐとかカップルを連想させるもの なのかは分からないけど。
一ヶ月以内には、シンくんから結果が聞けるのかなー？
あぁ。でも、周りに気持ちを知られるとやりにくい…アプローチとか…。
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