待ち合わせの時間がゆっくりめに変更。 そこで、考えてしまった。
友達と会う前にハルくんの家に行ってみる。
もちろん、彼が居ないということを知っているから思いついたんだけど。 もしかしたら、もう引越ししているかもしれないのだし。 何も残さず、ただ周りを見てくるだけ。 懐かしいと感傷に浸りたいのかもしれない。
けれど。 彼がそこにまだ住んでいると分かっても、私にはもうどうすることも出来ない。 そこに行って、何がどうなるわけでもない。 一体何しにいくんだろう? って、ちょっと思ってる。 だって、万が一会ったり、私が行ったとバレたりしたら、 ハルくんはどう思うだろう? だって、そんなの、軽くストーカー行為でしょ?
『同じ空の下で生きていてくれるだけ、マシでしょ』
忘れられないと弱音を吐いた私に、ある友達はそう言った。 その言葉は今でも私の支え。 彼が実家に戻っても、別の遠い県に住んでいるとしても、 生きていてさえくれれば良いと私も思う。
もっと時間が経って、行ってみようと思う時がきたら、行くのがいいのかなあ。 別に無理に行かなくても良いんだけどね。 ただ、近くに行くと思うだけで、何となく行きたくなっちゃって。 だって足をのばせば、届く距離になるんだから。
私とハルくん、もう終わってるんだよ。
友達とは、語り大会になりそうだなー。 向こうも語りたそうだったもん。
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