私がクラバーなのかどうか甚だ疑問ですが。
その日の午後にかえだから電話。
「夜から遊ばない? クラブ行ってもいいし」
ちなみにかえだはクラブ行ったことないし、そういうアソビが嫌いだと思ってたんだけど…? 私は今日こそは行きたいと思ってたので(いい加減我慢の限界)、 二つ返事で行く事に決定。
夜待ち合わせ。 中へ入る前にちょっと腹ごしらえしつつ、かえだ彼氏の話とか、 来る前にあったムカつく話とか、クラブでの注意事項なんかを話した。 私はわりと付き合ってる人がいるのに、クラブに行く事は浮気だと思ってるのね。 彼女なら、ナンパがあるから。 彼氏だったら、ナンパしてるかもしれないから。 だから、平気なのか聞いたら、今全然連絡取ってないって。 けっこうヤバイ模様。 私はこの時、口をすっぱくして、ナンパに気をつけろって言いまくった。 でも、かえだは私なんかナンパされないって余裕こいてた。 自分に覚えがあるから言うんだよ。 そんなぽやぽやした性格なんだから、よけい心配だよ…。
いざ中に入ると、テンションが上がる上がる! 数ヶ月ぶりだから、よけいなのかも。 フロアに行って、踊り始める。 かえだ、ダンス上手い。昔習ってたことだけあるわ、と超感心。 最初は二人で踊ってたんだけど、私は喉渇いたから抜けて、バーへ。 そこでお酒を頼む。久々に飲みたい気分。 フロアに戻るも、かえだのとこには戻らず(てゆっか見つからない)、別の方へ。 飲んでる最中にフロアの前の方へいくわけにもいかず、端の方で飲みつつ、 人間ウォッチングしつつ、なんてしてたらナンパがきた。 お酒入ってるせいか、珍しく話が弾む。 ご飯に誘われ、けど前の最低男のことがあるので、乗れない。 「ご飯だけなら」 って条件出したら、 「ご飯以外に何かあるの?」 って。 「あったことがあるから」 言ってるのに、そういう時の男の返事は、 「ご飯以外何もないよ。自分が嫌なことされたら嫌じゃん。だから、そういうならご飯だけ」 優秀回答。 そこからけっこう長く話した。 わりと近くに住んでることもあって、あと私が彼のタイプのタメだったから。 タメが一番良いんだって。 「何か聞きたいことない?」って聞かれて、 でも今会ったばっかでそんなことないし。 「じゃあ何聞かれたいの?」って言ったら、 「何でもいいよ」だって。 けどさ、好きなタイプとか、そういう話はし辛いし、後思いつかない。 「えっちなことでも平気だよ。好きな体位とかさ」 って言ったので、そのままそっくりその質問をしてみた。 そこからお互いにえっちな質問をし合う。 でも、この人の不思議なところは、一緒に踊るんじゃなくて話したいだけって感じだったこと。 別に、無理矢理腰に手を回させたりとかもしなかったし。 「えっちとちゅうとhugだったら、どれが一番好き?」 って質問をお互いにして、 彼は「どれも」、私は「hugかなあ」って言ったら、 ぎゅーーっと思いっきり抱き締められたけどね。苦しかった…。 それ以外は別に特に嫌な事はなかったなあ。 一緒に踊ったりもしなかったし。 あと、えっちに対する考えとかも聞いてみたり。 ゴム付ける? とか、中だしする? とか。 わりとしっかりした、優秀回答が返ってきた。 私が「彼女がフェラしたくないって言ったら?」って聞いたら、 「嫌ならしなくて良いよ。だって、無理にさせられるのよけいに嫌でしょ? その分自分が頑張って彼女を気持ちよくさせればいいから」 って。 おぉー! 口で言うことはしっかりしてるね。 何度かそういうことがあって、エライね、って言ったら「普通だよ」って返された。
一応、ご飯とドライブの約束はしたけど、どうなるんでしょうか。 あ。何度も名前間違えられた。偽名ですけど…。 相変わらず、クラブにいる男は信用しないスタンスは変わらないのです。
その後、かえだと合流したり、フロアで踊ったり。 何度もナンパされたり。 てゆっか、キモいの多すぎ! まともなのはいないのか! まあ、↑の彼も小さいジャイアンみたいな感じだったけどな…。 あと、超最低なヤツに掴まる。 私も身の危険を薄々感じながらも流れに任せてたのが悪いんだけど、 だって胸とかこっそり触ってくるし、何度も耳にディープなキスかましてくるし。 結局「しない」って言ったのに無理矢理ベロチューしてきて、 そこで突き飛ばした。 そいつはやっぱり、他の女の子捕まえてエロいことしてましたよ。 こいつのせいで不快指数マックス。
だんだん疲れと足の痛みと睡魔で踊れなくなってくる。 けど、何故か帰りたいとは思わず、フロアから一旦出てもすぐまた戻ってしまう。 数時間ぶり?に合流したかえだは、冴えない感じの男(not B系で顔も服装も冴えない)を連れていた。 私がまだ帰らないっていうと、じゃあバーの方にいると言って、それが心配だった。 男と一緒だし、ぽやぽやに拍車かかってるし、本当に大丈夫なのかと何度も言った。 私も彼女に心配されたけど…。
フロアに戻っても、ぶさいくなナンパ男にジャマされるわ、踊れないわ、足痛すぎだわで、テンション下がる。 眠すぎ。 でも、一回くらい終わりまでいたくて。意地になってたかも。 フロアがカップルだらけ。
ようやく、クローズの時間が迫って帰ろうとかえだに連絡したけど、つながらない。 どうしようと思ってたら、彼女がさっきの男と一緒に私の元へ来た。 かえだは親に友達の家に泊まるといって来てるから、適当な時間まで時間を潰さないといけなくて。 「どうする?」って言ったけど、決まらない。 とりあえず、出ようってことになったんだけど、彼女はまだ男と話があるらしく、 私が先にロッカーへ荷物を取りに行った。 それでも来なくて。 暫くしてやって来た彼女は、凄い気まずそうな顔をして、
あ、あの男と一緒にいたいんだってピンときた。 てゆっか、そんな話になるなんて、考えもしてなくて、びっくり。 眠いのと疲れとで口調が強くなってたかもしれないんだけど、普通に言ったつもりだったのだが。 「分かったよ。気をつけてね」 そういうと、物凄く申し訳なさそうに「ごめんね」って言われた。 私は振り返らずに出口へ。 つーか、一人で帰るのかあ。
でも、かえだ大丈夫かなあ。ホテルに連れてかれたりしてないだろうか。 どんな平面顔の男でもクラブに来てナンパしてる時点で、 私はそういうこと目的だって見る。 彼女はそういうことに慣れてないし、いざとなったら得意の護身術かけるのだろうけど…。 傷ついたりしないか、ホント心配だよ…。
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