どうしようもなく声が聞きたくなって、電話した。 けど、繋がらなくて。 メールでそう言ったら、数分後にセージさんがかけてきてくれた。 もしかして、寝てるのかもって思ったから、 「電話できたらなあ」くらいで送ったんだけど、嬉しかった。
でもでも。 新たな事実が発覚。 前に私と会った後、帰り道で助けた泥酔の女性と電話してたらしい。 むぅうううう(怒)。 それで、ちょっと口論というか…。
「何で番号交換してんの?!」
「何で妬いてるの? 何でって…俺は家までは行かなかったから、途中で別れたんだけど、その時に寝ちゃって帰れなかったら困るから電話して起こしてくれって言われて」
「それでかかってきたの?」
「実は、今日で2度目なんだよね。最初は「知らないんだけど、誰ですか?」ってかかってきて。今日は、「お酒飲むと悪酔いするんだけど、どうしたらいいですか」って相談。 な、くだらないだろ?」
「くだらないけどー」
「何妬いてんの?」
「妬くよ!」
「何で。何も悪いことしてないじゃん」
「そりゃそうだけど…」
「別に電話くらいだったら良いし。遊ぶとかだったら断るけどな」
「うん」
「そんな暇ねえし」
…もし暇な時に誘われたりしたら行くんですか。 そりゃあ、私以外の女の子と遊ばないで、話さないでっていうのは無理ってわかってるけど! セージさんも、私が何で嫉妬したか、理解出来ないって感じだし。
大体、その人も何で2回もセージさんに電話してくるの? 彼の状況を知らないからかもしれないけど、私は我慢してるのに。 (嫌な女…)
だけど、嫉妬したのはセージさんを取られるかもしれないって思ったからで。 彼の気持ちがどうなのか分からないからで。 自分に自信がないからで。
「まだ終わりじゃないからね?」
気付いたら、そんなことを言っていた。
「うん」
彼の気持ちが完全に固まってしまわないうちに話をしたいけど、 どうも時間が取れないらしい。 確実に私の優先順位は低い…。
仕事=睡眠時間>>>>>私 ???
本当は早く帰ってきてる日もあるんだって。
「私がそっち行ってもダメ?」
「う〜ん。疲れきってるからなあ、無理だろうな」
「そっか…」
「時間取れるようにするから。そしたら連絡するよ」
だって。 毎日仕事で夜遅いと思っていた私は、早く帰れる日もあるって知らなかった。 それでも、夜中に職場から呼び出されることもあるんだけど。
何か、ここにきて自分の決意が揺らいできたかも。
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