ここのところ、デートの最後に別れる時、寂しくて寂しくてしょうがない。 2日間一緒にいたって、最後には涙目。 何で? 「たった一週間じゃん」 そう元気付けてくれる彼だけど、なかなか寂しい気持ちがなくならない。 人目も気にせず、彼に甘えるように身体を寄せて。
私はどうしたいんだろう?
ふと、私とアイさんの間に距離を感じる。
悩みを相談して、アドバイスをもらって、助けてもらった時。 あることで話をしてて、彼の意見に妙に納得させられた時。 愚痴を言っても、彼は冷静に優しく「こうでしょ?」って、終いには私を落ち着かせてくれて、そんな愚痴ったことが些細に思えた時。
私がちっぽけで、アイさんが大きい気がしてしまう。 私との間に縮められない距離があって、どうしたって私は彼に追いつきたくて、だけれど追いつく術が分からず。 一生懸命、追いつこうって試行錯誤しながら走っているのに、 全然縮まらない。どころか、どんどん広がっていって置いていかれるんじゃないかって不安。
デートの後なのに、そんなことを電話で言ったら、 「追いつけないよ」 ってサラリ。 プチショックな私。 「だって、立ってる場所が違うんだもん。りうちゃんはりうちゃんのやりたいことがあって、俺も俺の目標があって、それぞれ向かってる場所が違うんだから、追いつかないでしょ」
「私とアイさんのベクトルが違う方向を向いてるってこと?」
「そう」
言われると、『同じ場所にいる』って考えていた私がそもそも間違っていたのかな?
でもね、人としての付き合いがあって、それに私より長けているアイさんが羨ましい。 「うらやましがっていいよ」 なんて、面白そうに言うから、 「そうだよ。羨ましいよ」 って少し冗談交じりに返した。 だけどそんなアイさんにも、りうを良いと思ってくれてることがあるらしい。
「アイさん。私がどうしていたら嬉しいと思う?」
「まずは、怪我をしないこと。せめて1年くらいはね。俺、包帯が取れた時は喜んでるんだから」
うん。私、怪我多いもんね。 ここ半年は本当にひどくって、包帯してない時が殆どない。 今も、左足は3箇所。親指、小指、足首の靭帯が治療中。 親指はもう4ヶ月くらいになるんだけれど、痛みがひかない。
やっぱり、デートの時は運動したいし、歩いて色々回りたいけれど、足が…ってなると、彼も気を遣うんだろうな。 彼は病気も怪我も滅多にない人だから、私は羨ましくてしょうがない。
「それから?」
「人を誉めたり、喜んでたりすること。ご飯食べてる時に「美味しいな」って言ってる時とか」
「そうなんだあ」
「俺はね、りうちゃんの純粋なところが好きなんだよ」
「純粋じゃないって」
「だって。言えばすぐ直すじゃん」
「だって悪いことは悪いことでしょ? そしたら直すよ」
「それが、人の中にはそれが悪いって分からない人もいる」
私にだって悪いことって分からないこともあると思うんだけどな。
私を純粋、と言ったのは、彼と私が師匠と言う年上の女性だけだ。 師匠はスピリチュアルな人だから、色々目に見えないものも見ているのかもしれないけれど。
でも、アイさんは一貫して私を「純粋だ」って言うよなあ。 私の弟にも「りうちゃんは純粋だよね」って言ってたし。 男の人から見るとそうなのかなあ?
大人電話相談室だね。なんて眠いながらも、真摯に話し合ってくれて有難う。 でも、こういうことは実際に会った時に言えたらいいんだけど…ね。 どうしたって忘れちゃうんだ。
電話が終わったら、色々と整理してみようって思えた。 また悩みすぎてるのかもしれない、とも。
さ。今週も始まった。 私も彼も別々のところで戦ってる。 週末、休日を満喫するために。
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