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2004年01月26日(月)
「ビタミンF」重松清 文春文庫

「ビタミンF」重松清 文春文庫

私は孤独に戦っている少女の物語を読むのが好きだ。よって「セッちゃん」は私のお気に入りである。孤独に戦うのは少年ではいけない。何故なら少年だと孤独に耐えることが出来ないから。(もちろん私のかってな思い込みです。)だから少年は必然的に仲間をつくって戦うだろう。(反対に言えば「仲間」を作るのが上手だ)
重松清氏の小説で孤独に戦うのはいつも少女である。(あるいは中年男性だ。大人になると戦いは孤独になるのか。)彼女は凛々しく戦う。「そんなに現実甘くないもん」家族はその回りでおろおろするばかりである。
家族の「現実」を描いて10年。重松清の家族はあと10年、20年どのように変化していくのだろうか