日々おもふこと
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2001年09月28日(金) 旅立ち

とうとうこの日が来た。9月28日、旅立ちの朝。
6時に目覚ましが鳴り、目をこすりながら起きて風呂に入り身じたく。
チェックアウトして集合時間の8時より30分まえの7時半に到着。
まずは彼女の帰りのチケットを購入。
で、団体受付でチケットをもらいそれをもって大韓航空のカウンターで手続き。
荷物を預ける。ってか大韓航空大丈夫??俺、かなり心配なんだけど(-_-;)
ま、無事に着けば問題なしっ。安全を祈ります。
それからイギリスのお金(ポンド)を自宅に忘れてきたお馬鹿さんなので両替をする。



そろそろ、時間になった。
俺は彼女の顔をじっと見ようとする。でも、直視できない。だって涙が溢れてきそうで。
彼女も同じ気持ちなのだろうかお互いの視線が合わない。
どんな表情を作ればいいのかわからず困っているように見えた。
やはり、9ヶ月という長い期間を考えれば表情は曇りがちになるのだろう。
俺だってそうだ。どんな顔をしていいのかわからなかった。
ただ、悟られないために時折、笑って誤魔化した。
時間だけが過ぎていった。
ほんとにもうそろそろ行かないといけない時間になった。
いろいろと話したのだが混乱しててあまり覚えていないけど
はっきりと覚えているのが彼女が言った言葉。「がんばるからがんばってきなよ」
久しぶりに彼女の口から聞いた。
最近、仕事がちょっと変わって
今までも大変だったのに更に大変になりがんばろうにもがんばれないと漏らしていた。
励ましの言葉を言っても跳ね除けていたのに。
俺に心配をかけないがために無理して言った風にも見えなかった。
ちょっと安心した。そして俺もどんなことがあっても負けない。絶対に。
彼女を抱きしめた。そしてキスをした。
彼女のぬくもりを、唇を、声を・・・そしてすべてを忘れないために。
そして手を振って別れた。


飛行機が来るまですこしだけ時間があった。
そういえば、彼女から手紙をもらったんだっけ。
封筒を開けて中身を出す。
今まで抑えていたものがとまらなくなり大粒の涙が出る。
無意識のうちに公衆電話に向かい彼女にかけていた。
俺は泣きまくった。あーかっこ悪い。でも、彼女も涙声だったような気がする。
このときも混乱していて何を言ったか覚えていない。ただ、ありがとうと伝えたかったのだと思う。
ほんとにほんとにありがとうだ。

そういえば彼女は昨日もらしたっけ。
前の人のことがあって男性不信。だから、完全には信じきっていない・・・と。
俺はなんとも思わなかった。別に時間をかければいいと思うしこの先ずっと続くと思っているから。
出会ってからの期間はまだまだ短いのかもしれない。でもそんなの関係ない。
彼女がしてくれたことを考えたら愛してくれているって実感できるし
俺も彼女が好きで好きでたまらないんだから。
だったら、なんでこんな辛い選択をしたのだろうとフト思う。
彼女が本気で行かないでと言えば行かなかったかもしれない。ヘタレと思われそうだけど。
でも、行っておいでと言ってくれた。
これは二人の試練だと思う。自らが課した試練。
そしてこれを乗り越えたとき更に絆が深まるはずだ。
俺はそう信じている。そしてがんばろうって思う。

午後9時30分。搭乗手続きが開始。
飛行機に乗り込む。
これでひとまず韓国へ向かい乗り換えてイギリスまで行く。
無事に飛べよぉ〜!!!
おぉ〜飛んだ飛んだ(笑)
1時間半ぐらいで到着するらしい。
なのにご飯が出てくる。おすしとそば。これが最後の日本食かもなぁ〜
味はそれなりでした。だって日本で作ってるんだし。めんつゆに製造元大阪ってあるし(笑)
あっという間に無事に韓国に到着。
でも、乗換えなんだからパスポートの提示も何もない。
それにしてもきれいな空港だ。天井が高く横に広い。すげーでかい空港だ。
周りで飛び交っているのは韓国語でなんか異様だったなぁ〜
12時30分搭乗手続き開始。
すんなりと自分の席を発見。
1時に発つ。
これまた無事に飛びました。でも、飛行経路を見るとカザフスタンの上空を飛ぶじゃないの!!
もーやばいなーやめてよ。まだ死にたくないんだから。
などと考えているとランチが。2時過ぎだぜ。飯いらないなぁ〜
ビーフって言ったんだけどサイコロ肉にスパゲッティ、パン、サラダ、ケーキ、ミネラルウォーターが出てきた。
正直、うまくねぇ〜お腹がいっぱいってのもあるんだろうけど。
飛行時間は11時間50分。長いなー。
ひまなのでもう一度もらった手紙を読み返す。あー涙がでるぅ〜
お守りが同封してのを思い出す。縁結びのだ。愛を育むらしい。
常に持っておこーっと。首からぶら下げることにした。

寝たり起きたりの繰り返しをしていたら今度はディナー
チキンをお願いしたらtoo hot!!辛いってば!!
これには参った。ジュースのおかわりもらいまくり。
しかも食った直後におなかを壊してトイレに走ってるし(笑)

で、またまた寝たり起きたりの繰り返しで気がついたらあとちょっとで空港に着く。
テレビの飛行経路を見たらカザフスタンの上は通っていないな。モスクワの更に上を通った模様。
やっぱ危ないしねぇ〜なんかあったら保障できないもんな。
着陸態勢に入る。ミスるなミスるミスるな〜!!!
まったく持って大丈夫でした(笑)
たんなる取り越し苦労。
大韓航空って自分の中では良くないイメージがあったけど払拭してくれた。
やっと着いた。イギリスさん、こんにちは。
イギリスは2回目。高校2年の頃に1ヶ月ほど滞在した。
あーなんか懐かしいね。ヒースロー空港ってこんなんだったなーと思い出しながら入国審査へ。
すっげー人。人人人の人だらけ。あ゛ー時間かかりそうだな・・・(ToT)
やーっと自分の番が来た。
俺は6ヶ月以上滞在なのでパスポート、チケット、預金残高証明、学校の入学許可証が必要だった。
久々の英語だぁ〜やっべーうまく答えられるかな。
審査官)何しにきたの??
自分)英語の勉強。
審)どれぐらい居るの??
自)8月まで。
審)でも、学校は5月末までなのに??
自)えーと、チケットが8月だから。
審)じゃあ、学校が終わってから何するんだ!!で、いつ帰るの??(ちょっと切れ気味
自)えーと、えーと、えーと(汗
審)正直になれよ!!
自)6月か7月・・・
審)(だまってパスポートにはんこを押す。)行っていいよ。
自)あ、ありがとう・・・(こわかったぁ
なんとか第一関門突破。
飛行機は午後5時前に着いたのにすでに6時を軽く超えている。
はぁぁぁぁぁぁぁ疲れるぅ〜
ってため息ついてる場合じゃなくってこれから預けた荷物をとりに行かないと・・・
すんなり発見(笑
つぎは税関か・・・どこだ〜??
ウロウロ



気がついたら出口にいて終了。
おいおい、これでいいのかぁ〜??
ま、引き止められてるわけじゃないし、いいかな(^_^;)
で、次はお迎えの人を探さないと。
10分ぐらいで発見。でも、名前が微妙に違っていてウケた。
長身の黒人の方。隅っこのほうで立っていた。
彼は切れ気味。
迎えの人)俺は1時間50分も待ったんだぜ!!なんだよ!!おせーよ!!
そんなこと言っても困る。俺が悪いわけじゃない。で、いいわけ。
自)入国審査のところにすっげー人が居て1時間以上かかった。待たせて大変申し訳ない、と。
彼も少しは納得したらしく俺の荷物を半分持ってくれた。
で少し歩いて駐車場へ到着。
迎)ここで待ってな、車を取ってくるから。
自)おーけー
10分くらい待ったかな。
ボーっとほかの車を見ながら待っていた。
それにしてもベンツが多いなぁ〜
俺もそうだったりして・・・んなわけないか。
1台の紺色のベンツが俺の前に止まる。
まさか!?そのまさかである(笑
すっげー俺、ベンツに乗るの??
で、乗り込んだ。勿論、後部座席に。うわーVIPって感じ♪
いざ、ステイ先へしゅっぱーつ!!
車中でなんか話したいな。でも、話せねぇ。怖い。
お迎えの人、威圧感があって怖いです。とっても。
で、到着するまでの1時間半は何も話さず(笑
ふぃ〜ここかぁ〜
コンコン。
ハロォ〜
おぉ、この方がホストマザーね。
親父と同じ年なのだがもっと若く見えるね。
ホストマザー)あなたは英語ができるの??
俺)ほんのちょっとだけ。
ホ)まぁ、日本人のコがいるから聞くといいわ。
俺)マジっすか??
ホ)えぇ、そうよ。
ほほぉ〜ここには日本人のコがいるのか。ちょっと気がラクになった。
で、リビングに案内される。うっわー女の子ばっか!!
4人くらいいたかな。
どうもココはたくさんの留学生を受け入れているらしい。
ふへぇ〜びっくりだよ。
俺、ホストマザーと娘との3人のあまーい生活を描いていたのに(謎
ガラスのように音を立てて壊れていきました。
で、日本人のコと会う。
おぉ〜女の子じゃん。でも、年上。21歳だって。彼女とおんなじじゃん。
かわいらしいって言葉が似合う方でした。
ほんと、21には見えないね。
そのことを言うと、チケットがいるところに入るときは17歳って誤魔化しているんだって。
ははは、確かにだませると思った。
で、ホストマザーが折角だから町を案内してきてとそのコに告げてお出かけ。
時間は9時を越えている。こんな時間に出かけても大丈夫なんて・・・
聞けば、割と治安はいいところらしい。これには安心。
駅も割りと近く15分ってところかな。
学校までは家から1時間もかからないみたい。
なので7時に起きれば十分間に合うかな。
もっと遠いのかなと思っていたのでこれにも安心。
で計30分ほど歩いて帰宅。
その間にシャワーやご飯などなどいろいろなことを聞いておいた。
ここの住人はどうも放任主義らしい。
食事と寝床だけ与えてあとは何にもなし(笑)なんか寮みたい。

家についてふと思った。
あーとうとうイギリスに着いたんだよなぁ〜
彼女にも友達にも親にもしばらく会えないんだよなぁ〜
特に彼女に会えないのはやっぱ痛い。
で、手紙を読み返してまた泣く。はは、かっこわるぅ〜
もう、寝よう。ながいながーい1日でした。


ぶんさん |MAIL

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