アイデンティティー

2002年02月16日(土) What's my Identity?

アタシの身体は

心は

言葉は

寄せ集め。





誰にも見えない

だけど、ほんの少しでも

透明な水面に指を触れたら

引きずり込まれる

その世界から

月明かりに光る丸い石を2つ

冷たい水が滴り落ちる5本の氷柱と

壊れて2:08から進めない時計と

小さなキャンドルを携えて

アタシは完成した。







キラキラ光る丸い石を

光が無くても輝き続けるように

その2つを透き通るまで磨き続けた。







冷たい5本の氷柱を

何かを切り裂くことが無いように

先端を温かい息で滑らかに溶かしていく。






壊れた時計を

正しい時を打つように

鼓動に合わせネジを回す。












柔らかく

周りを照らすキャンドルを左上部に置いたら

2つの石は自ら輝くのではなく

他の輝き映し、吸収するようになった。








5本の氷柱はいつの間にか引かれあい

一つの小さな形を持ち

切り裂く能力など持つはずもなく

触れあうことを望むようになっていた。









2つの石が

輝きを映し、吸収し

5つの氷柱が

触れあうことを望むようになったとき

壊れた時計が

カチリ

と動いた。



そして

時計の秒針が12の方向を指し、

2:09を目指し長針が動いた瞬間

中央にあったキャンドルはいつしか

表面からは見えなくなり、

全てがひとつになった。














けれど、

ガラクタが繋ぎ合わさる

それは

輝きを映す石が月明かりの下を望み

温度を求める氷柱が冷たい痛みを望み

単調な時を刻む時計が普遍の時を望む

その心を堆積し続け

いつの間にか

黒く、悲しくなっていった。









所詮

寄せ集めはガラクタだった。





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桜木 舞 [MAIL]