2005年07月13日(水) |
だらだら坂を登るような話3 |
日記に書いて面白いようなねたが無いんですよ
本当もう 会社と自宅の行き帰りだけだったんで
……………いあ ガンガンの感想とかいけばいいんでしょうが
なんと感想書けばいいのやら
ん〜…… ヤッパ大佐無能(笑)
だから、シャツズボンに入れろっていったじゃん(謎)
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本日は 我が兄弟の話でもしましょうか
橘には5歳年上の姉と3歳年上の兄がいます
この二人が化け物並みに若い 童顔とか言うレベルじゃないです 若いです
ちなみに姉32歳、兄30歳
どう見ても20代前半かそれ以下です
兄に至っては他称・永遠の18歳です 年喰ってません、本当に
さて、そんな化け物な兄と姉がいる橘ですが 昔はそらもう殺し合うくらいの勢いでケンカするほど 仲は極悪 でした
お互い指の骨が折れるほど殴りあったり しまいには殴り倒した相手に包丁つきつけるような そんな兄弟でした
特に ぼくと兄
双子か? と聞かれるほどそっくりな兄とぼくですが ぼくは似てないと思うのですが 性格は全然違うので 衝突することが多かったんです
そして、 兄もぼくもかなり幼い時期にグレたので 血の気は多かったです
そんな 血で血を洗うような兄弟げんかをみていたせいか 姉は高校に上がる頃には 兄弟げんかに参戦することはなくなってました
とはいえ 10代前半の三歳の年の差というのはかなり大きく 腐っても女のぼくと男の兄とでは 体力にも筋力にも 悔しくて涙が出るほどの差がありました
いつも、負けるのはぼくです
他人とのケンカには負けたの一人だけなんだけどなぁ……
負けるたびに いつか必ず殺してやると思ってました
その「いつか」は意外とあっさり訪れたんですけどね
ぼくが14の時かなぁ…… 夜の町をふらふらするのをやめた頃 兄は引きこもってました
高校でうまくいかなかったみたいで 学校にも行かず 日がな一日部屋でゲームをしていました
そんなだから 体力も筋力もおちるだけおちてて 一方健康な暮らしをしていたぼくは 体調的に万全の時期でした
その時のケンカの原因は今も覚えています
兄がかってにぼくのゲームソフトを持ち出したという
とんでもなくつまらない理由だったんです
それが、いつか口論から殴り合いになり 気づいたらぼくが兄を殴り倒してました
確執は深かったんで倒れた兄をみた時 「今しかない」と思いました
今殺さなければ 立ち上がった時ぼくが殺されると
何故かそう思いこんでいました
壁で頭を打って 動けなくなっている兄に ぼくは 包丁を振り下ろそうとしました
でも できなかったんです
振り上げた包丁を片手に 知らないうちにあふれ出た涙をぬぐうこともできず ただ、兄を見下ろしていました
殺さなければと思う自分と 殺してはいけないと思う自分が せめぎ合っていました
結局、ぼくは兄を殺すことができず 立ち上がった兄がぼくを殺すこともありませんでした
それが、最後の殴り合った兄弟げんかです
うずくまって泣きながら 兄に赦しを乞うていました
お互い荒れて、兄を兄とも、妹を妹とも思わない そんな殺伐とした兄弟でしたが
幼い頃は優しかった兄
小さい頃は、本当に小さくて 幼稚園でもいじめにあい 遊んでくれる人もいなかったぼくを 手を引いて歩いてくれた兄
自分が行く場所には よほどのコトがない限り必ず連れて行ってくれた兄
いつ、どこで道を間違ったのか 感謝こそすれ恨む理由などどこにもなかったはずなのに 何故、あんな風になってしまったのか
ただ、自分が情けなかったです
兄はただ、うずくまり泣くぼくの傍らに落ちていた包丁を片づけ 勝手に持っていったゲームソフトを代わりにおくと 自室へと帰っていきました
それがあの当時 自らの殻に閉じこもることで 心を護っていた兄の、精一杯の赦しでした
あれからもう10年以上の時が過ぎ 今は、とても仲がいい兄弟だと思います
けれど お互いあの時のことを口にすることはありません
ぼくにとっては拭いがたい恥でしかありません
兄が、どう思っているのかは知りませんが 赦したのだから、もういい、そう思っているのかもしれません
願わくば これからはずっと ケンカすることがあっても、お互いを憎むような そんな兄弟にはならずにいたいと思います
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