加藤のメモ的日記
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| 2023年04月10日(月) |
腰と膝はちょっとの動作がカギ 関節を守るための6つの知恵 |
脊柱管狭窄症が厄介すぎる 歳を取るほど多くの人が悩ませられる節々の痛み。神経が圧迫されることで発症する脊柱管狭窄症などは根治が難しく、一生の付き合いになってしまうこともある。どうやりリハビリ整形外科院長の銅明治医師が語る。「脊柱管狭窄症は、背骨の中にある神経の通り道が変形して狭くなる病気で、足の痛みと腫れをはじめとして様々な症状を引き起こす厄介な病気です。
薬や注射は痛みを抑える効果がありますが、あくまで一時的な対症療法です。完治が難しく、様々な治療方法を求めて”狭窄症迷子”になっている人が多い。そのため予防する日常の動作を理解し、実践してほしい」
基本的には、腰に負担がかかるような動作をせず、正しい姿勢を保つことが求められるという、「例えば、荷物を持ち上げる時に、膝を延ばしたまま腰だけ曲げて行うのは確実に腰椎に負担がかかります。正しい持ち上げ方は、膝を曲げずに荷物を持つことです。持ち上げる時は足の力を使います」
腰や靴下をはくときの動作も注意したい。「靴下をはくときは立ったまま足をあげること等はさけ、座ってはきましょう。安定するだけでなく腰椎への負担が減ります。靴を履くときも同様で、立ったまま腰だけ曲げて履く動作はさけてほしい。できれば膝を曲げてしゃがんだ状態で履くことを心がけるといいと思います」
また、毎日の洗顔でも目に見えない負担が腰にかかるという。「洗面所はぎっくり腰になることが多いといわれます。前かがみになる動作では基本的に支えがあるほうが腰にいいので洗面台に両肘をついて洗顔するといいでしょう」
排尿障害は危険信号
同様に、くしゃみもぎっくり腰の”引き金”なることが多い。「急激に腰椎を曲げる力が加わるため、不用意にくしゃみをすると負担がかかりぎっくり腰になるのです。前触れを感じたら、近くにある壁や机に手をついてくしゃみをすることで、腰を守ることができる。くしゃみでぎっくり腰になるリスクを減らせます」
膝の痛みはどうすれば防げるか。「長く歩き続けたり、階段の上り下りをする際に気を付けていただく必要があります。もし不安を感じる場合は、手すりをつかんだり、杖を使ったりして膝への負担を減らすように心がけましょう」痛みが悪化した場合は手術という方法もある。「まず、脊柱管狭窄症は、MRIによる画像診断が必要です。神経の圧迫を取り除く処置が可能になります。
特に排尿障害がある場合は手術が必要です。、神経の圧迫により膀胱が麻痺していると尿が出なくなる恐れがあります。また足の麻痺で力が入らないケースも手術が必要です」ただ、手術をすれば劇的に症状が改善するわけではないという。
「痛みや痺れ(しびれ)を改善させることを目的に手術しますが、100%治るわけではありません。手術後にも根治に向けた体操を続けるなど、地道な取り組みが欠かせません」まずは日ごろの動作に気をつけることだ。
『週刊ポスト』9.2 P120
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