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YESTERDAY  COVER  TOMORROW


No._ _ _ _ _ _ _ _ _
Date 2001年09月30日(日)
スプリンターズS
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 レースが始まる前の今の気持ちを少しでも残しておきたい。
 去年、あれだけ注目されなかったヤマト。新聞にも名前がのぼることがほとんどなくて、16番、最低人気という低い低い評価を背に走ったヤマト。脇役ですらなかった、とも言える。
 今年は。皆が期待する去年の覇者。状態も連日伝えられ、注目の一番手だ。
 自分の力で、ここまで上り詰めた。あれから一年の間にヤマトはここまできた。自分の力で。それを思うと、もうなんともいえない。なんて立派なんだろう・・・・・胸がいっぱいとはこういうことなんだろうか。あと少しでヤマトの姿が見れる。ブラウン管の向こうからだけど、ヤマトを見ることができる。元気ならそれでいい。無事に走り終えてくれるならそれでいい。できるならヤマトがもてる力が最大限に発揮されて欲しいけど・・・・。それでヤマトが競走生活の終わりを迎えれるのなら、ほんとにそれでいい。       今はただ、そんな感じだ。
去年は10月1日。今年は9月30日。走る姿が、早く見たい。それでもうヤマトの競走生活が終わるんだとしても。



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 終わりました。
 いえ、レースがね。
 ダイタクヤマトクビ/ハナ差の3着。

 ・・・・・・かなり、強かったと思う。勝ったトロットスターももちろん強い。よく内に入ってこじ開けてきたもんだ。メジロダーリングも強かった。レコードの立役者、強力すぎる先行力だった。ダーリング強くなった。
 ヤマトも強かった。ほんとに。4コーナーで外に持ち出しそこから前に立った馬に襲い掛かっていくというスタイルは阪急杯からこっち確立されてきてたと思うんだけど。今回もそれをやった。直線ゴールまでほんとあと少しのところでぐいっと伸びてダーリングを捕らえようとしていた。微妙。届かなかったように見えた。でも気持ちは届いていて欲しいの一点張りだった。内からきていた馬がトロットスターのような気もしてたけど自信がなかった。これも微妙。気持ちはトロットじゃなきゃいいのに、だった。去年みたいにゴールが正面から映されていて。「レコードです!」の実況を背に人差し指を高々と突き上げた騎手がやたらかっこよく見えた。去年はここにヤマトと江田さんが映っていた。江田さんはヤマトの首をパーンと、叩いた。ねぎらうように。讃えるように。っとなんか思い出話になってきちゃったぜ。今年の話再開・はた目すごい差が無く見えたから、写真判定に時間がかかるだろうと思っていたらそんなことが無かった。わりとすぐだった。まず、トロットスターだった。トロットスターかあ・・。+24キロのクセにこいつ・・。2着はダーリング。ハナ差でヤマト。ヤマト、負けてたか・・・・一体どんぐらいの差だったんだろう。ほんの少しだったんだろうな。レコード決着のクビ・ハナ差3着じゃん、ヤマト自身だって相当早い時計のはずだよ。ゴール前はこの3頭のデットヒートというヤツで、それでただでさえ興奮してるところに「レコードです!!」と場内掲示板赤文字の「レコード」表示を大写し。本当に興奮した。ドキドキしていた。おさまらない、冷めない、ヤマト本当に強い。
 
 書きたいことはあるんだけど頭がまとまらない。まとまってんのかも知んないけどいざ書こうとすると支離滅裂になりそう。後で書き足す。

 支離滅裂になろうとも突き進もう。時の流れなど多分順不同。
 だから、ヤマトが強かった!!!うわーキャー!!・・などということがとどのつまり言いたいのです。なんだそんだけかいよ。でもそれが1番言っておきたいんだ。・・去年4コーナーをヤマトが先頭で走り抜けたとき、誰がそのまま先頭を突っ切ってゴールするなんて考えてただろう。そしてヤマトが先頭でゴールを駆け抜けたとき、誰がヤマトがこの1年トップを張り続けるなんて考えただろう。誰が?1年?もう1年も経ったんだ。ヤマトは戻ってきたんだ、あのコースに。逃げ一辺倒とも言わないけど少なくともあたしが見てた10戦近くはヤマトは逃げて良積を残していた。だけど今年、去年?あたりから控えても勝てるようになって。ヤマトの走りに幅が出てきて。逃げ馬っていうのはあたしは逃げなきゃ勝てないっていう切迫した雰囲気を感じてしまう。そして逃げるというなんか脆そうな行為にしか勝利を托せないっていうのはなんとも不安を感じていた。でもヤマトはそんなイメージの「逃げ」ることのほかに、相手を追い抜く、差すって競馬ができるようになった。うれしかった。安定しそうな気がした。ヒヤヒヤが少なくなるだろうと。どっかの誰かがヤマトは差す競馬を覚えてからそれしかしなくなった、つまらないみたいなことを言っていたが、そんなこと微塵も思わなかった。差す競馬が身についてきたと思ったとき安心した。3コーナーで前に何頭か見てそこからあがってくるヤマトは頼もしくてかっこよくて強かったんだから。逃げという行為にはこれからも不安を感じていくだろう。スリルも好きだけど、ヤマトの場合は特別なんだし。スリルを好きになったわけじゃない。・・・・・はじめ何言おうとしたんだっけなあ・・。あ、そうだそれで控えても勝てるようになったヤマトは本当に強いと思える馬になって。高松宮8着だったけど。でもあれから1年常にスプリンター界のトップのラインには存在していた。どれだけすごいんだろう。奇跡なのか力なのか・・・・・、どちらにせよヤマトが自分で養った、造り上げたものなんだ。

 あれから1年、ということでヤマトに幕が下りるのだろうか。最後のレースは3着。それでもあのレースは本当にいいレースだったと思えるから、そういうことでもいいと思う。最高のレースだった。粘る馬外から追い抜こうとする馬内から抜けてくる馬。状況は最高、役者も最高。見ごたえがあり過ぎる。・・勝ったトロットスターは強かった、粘ったダーリングも立派だった、差そうとしたヤマトはさすがだった。さすが。そうさすがだったのだ。1年前には得ることが無かっただろう「さすが」なんて言葉。それがヤマトにはきっとこれから与えられるんだ、それだけでもう充分じゃないか。そう、あたしの最高の馬。あたしの史上最高の馬。もうゆっくり、できるね。明日には引退の記事が載るだろうとふと予想する。外れるかも知んないけど(ここまで外れるか私)。とりあえず、スプリンターズSは、終わった。

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