2009年05月14日(木) |
バーン・アフター・リーディング |
ブラック・ユーモアな映画ですか
勘違いが勘違いを呼び、更なる勘違いを呼ぶパニック系って言っていいんだっけ。 なかなかにブラックです。
CIAから話は始まり、それぞれのキャストに順番に照準が当たって、その、ちょっとずつのすれ違いを客は観るわけだけれど。
ああ、ここでこういう風にずれていくんだなあと。 脚本としては、コーエン兄弟ですからね。笑えるか笑えないかは別として、緻密な筋書きはさすがだと思う。
んー、まあ、浮気とセックスと離婚な話だった。各々がそれぞれ自分自身を信じているからずれていくんだろうけど。
あんまり感想はこれといってないんだよね。ちゃんと作ってあるとは思う。 キャストも豪華。これのために観に行ったといっても過言ではない。なかでも、ジョン=マルコヴィッチ。
マルコヴィッチはさすが!まさに! あんなに情けなくてバカでなんにもできない人を演じているわけなんだけど、本当にそんな感じの人に見える(笑) 最後の、ナタ振り回して男を惨殺するシーンは恐かったなあ。いてもおかしくないと思うんだよね、ああいう人。酒が入ってるから余計にそう思うのかも。 人間、キレたら恐ろしい。何するかわかんないから。
ティルダ=スウィントンもジョージ=クルーニーも、他の映画からは想像できないお馬鹿な人々で。あ、でも、ティルダはコンスタンティンのときのガブリエルがよかったしなあ。
いちばんはブラッド=ピットなんだろうけど。 ブラピが脳天撃ち抜かれて即死してる場面なんて初めて見た(笑) しかも、パンフレット見たら、チャドは童貞で、童貞のまま死ぬんだって。 そうなんだ! 確かに彼女できなさそうなんだよねチャド。そしてお人よしっぽい。
ジョージ=クルーニーとブラピが気にしてた、この映画の脚本はあてがきだってこと。 演じてた彼らじゃないけど、コーエン兄弟がこの脚本を書きはじめるとき、一体キャストをどう見てたのか気になるところではあるなあ。
そういえばハリウッド映画にしては案外サントラが少なく、静かな映画でした。
結論。 これまでの出演作品を念頭において観てしまうとイメージが崩れる可能性がなきにしもあらず。
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