2003年01月28日(火) |
オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか? |

パソコンショップでこのエロゲームを目にしたのは
俺がまだ小学生だった頃のこと。
それは 80年代半ば、通称ハチハチといわれた
NECの8ビットパソコン、PC-8801 の全盛期である。
「オランダ妻」が「ダッチワイフ」の事だというのはもちろん、
そもそもダッチワイフがなにかも知らなかったが、
この強烈ないかがわしさは純真な少年の心に激しく迫り、
脳にしっかりと刻み込まれたのであった。
時は10年近く流れ、晴れて大学生になったある日のこと。
友人の部屋に遊びに行き、ふと本棚に目をやると
衝撃のタイトルが目に飛び込んできた。
そう、フィリップ・K・ディックの有名なSF小説
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」である。

これだったのかぁああああああ!
長年本人の気づかぬまま眠っていた謎がついに解けた瞬間であった。
強烈な元ネタがあったのだ。
深く脳に刻みつけられた理由が分かった気がした。
と同時に、このパロディの秀逸さも認めざるを得ない。
いくら元ネタがあったにしても、
なかなか「オランダ妻」に「電気ウナギ」とはいかないだろう。
小学生の分際でエロゲームを買えるわけもなく、
そのゲームの内容は当時はわからなかったのだが、
気になったのでウェブで調べてみた。
プレー画像はこんな感じだったらしい。

画像があまりにしょぼいが、なにせ当時のパソコンは
8ビットパソコンで、メインメモリは64KBというしょぼさ。
色も赤緑青のオン、オフの組合せ8色しか出ない。
フロッピーディスクすら珍しく、
データはもっぱらカセットテープに録音していた時代である。
最初に張りつけたパッケージ画像を見てもらうとわかるけど、
右下にしっかり「テープ」って書いてあるでしょ。
データーの読み込み、書き込みの際は、ピーガガー、ピー
とか音がなるのだから、最近のパソコンからはちょっと想像できない。
しかし、「オランダ妻は〜」の発売元があの「信長の野望」や「三国志」などの
シュミレーションゲームで有名な光栄(KOEI)だったとは。
しかも「オランダ妻は〜」も最初にプレーヤーの能力をスペースバーで決定する
光栄流シュミレーションゲームだったのには笑った。
プレイ画面左にある、ツヨサ、スバヤサ、チセイ、タイリョク、
なんどの数値がなんともマヌケである。
上に張り付けた画像はネットで探して来たものなのだけれど、
実は一番上に張り付けたパッケージ画像は、どうも俺の記憶と違う。
俺の記憶では、表紙にドーンとダッチワイフが描かれていたはずなのだが...
と思って、もっと探したらありました。

当時のKOEIのプログラマ募集のチラシらしい。
これこれ、俺が見たパッケージはこれですよ。
しっかり「信長の野望」も載っているよね。
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