第8話「賢者の石」

 なんかさぁ。違うよね。もう、別物。「同じだ」って言う方に無理がある。

 エドが二つ名を受け取る時の表情も雰囲気も、ロイの独裁者っぷりも、アルのいい子ちゃんぶりも、ウィンリィの登場もなんだかすべてが違うよ。
 
 なんでアニメのエドはあんなにヘタレなんだろう。今回までは(次回は鉱山編っぽいから現代に戻るんだよね?)過去編だしまだ国家錬金術師になったばかりで考えも行動も子供だから・・って言われればそうなんだけど、それにしてもヘタレ。なんだかエドが「わがままで引っ掻き回して自分勝手に動いて・・」、アルが「たしなめて正してアドバイスして」って構図が完璧に出来上がっちゃってる。原作ってそんなにアル出張ってないっしょ?でも、「身体を失った」っていうリスクと過去とエドの罪悪感があるから存在が際立っていて、それが「アル」なんだと思うのに、完璧に進行役になっているし。アルは「ふりまわされて」こそアルなのに。

 そしてやたらと「殺人」を強調していると思う。そんなに「殺」を表に出さないと進められないのかなぁ・・?しかも、ニーナ編を変なところで持ってきちゃったから、タッカーが処刑されているし。オイオイオイ。そんなに軍が悪者に回る必要も無いんじゃないの?
 あとアニメの「国家錬金術師」って「国の為に働く」ってことが絶対条件になりすぎていない?私の勘違いなのかなぁ?そりゃぁ、戦争とかになれば召集されてその術を兵器として使わなくちゃならなくなる・・とは散々言っていた。でも、それ以外は査定で合格さえしていれば良いんじゃないの?「軍幹部」ならば常に「国の為」だろうけど、エドみたいに旅をしながら研究している錬金術師は常に国の為に・・なんてことできないし。なのに、なんで「賢者の石」の研究をするのにロイの許可が要るんだろう?そういうものなのかなぁ?それとも研究対象が「賢者の石」だから?


 アニメのロイは嫌いだ。エドの人生を握りすぎ。エドの意思なんてあんまり考えて無いじゃん。
 今回はロイエド祭りになるだろうなぁ・・・なんて期待してたのに、がっかりだ。あぁ。
 

 とにかく今回は「なんで今更二つ名を進呈するシーンを入れたのか」。忘れてたから入れました・・的な雰囲気がしたのは私だけですか?それとも殺人鬼を目の前にして・・とか、アルの「国家錬金術師の資格がないと・・」とかのセリフが欲しかったのか?そんなんなくても十分「鋼」はエドにとって重い名だと思うけど。
 ・・・っていうか、冒頭にも書いたけど、受け取った時の「エド」が全然違うじゃん。
 あと「今回の展開は構成上必要だったのか?」ってこと。「連続殺人事件がる」っていう前振りをしちゃったから解決させないといけない・・ってのもあるだろうけど、そもそもなんでロイはまだ「中佐」なんだろう?その辺も意味あるのか?そして相変わらず「ヒューズ出すぎ」とか「スカーと接触しすぎ」とか「これからの展開はどうなのよ?」とか。なんだか色々ありました。
 毎週毎週突っ込みながら何で見続けてるか・・っていつかきっと納得できる展開になってくれるって信じているから。

 比べちゃいけないとは分かっているんだけどね。どうしても。

2003年11月23日(日)
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