コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2003年04月16日(水) 投資教育の本命?


こんにちは、カン です。

わたしのようなファイナンシャルプランナーが
日頃お話していることは、

「皆さん、信号機 の 青 → 黄 への 点滅時間 が変わりますよ!」
「運転の仕方 を変えましょう!」
という類のものです。

一方、確定拠出年金 の導入は
「皆さん、今日からは 赤 が 走れ!です」
というくらいの“インパクト” があります。

日本の企業は今まで、
終身雇用の“証し”として 退職金制度 を採用し、

その退職金を『年金形式』で支給する
企業年金制度 を発展させてきました。

(もちろん、予め決まった 利率 で
 支給を保証する 確定給付型の年金 です)

ところが現在、多くの企業さんが

「あのおー、もう 終身雇用制度 は維持できません。
企業年金 は存続しますが、その運用自体は
皆さんが自分で行ってください」と言っているのですね。


確定拠出年金の導入は(従業員の皆さんにとっては)
これまでの『人生観』を覆されるほどの“衝撃”なのです。

日本が、共同体社会 → 自己責任社会 へと移行する
象徴的な出来事 でもあります。

当然、多くの方々が(確定拠出年金の導入によって)
はじめて“資産運用”という作業 に
向き合うことになります。

「なんだあっ、これは?」
と戸惑う方もおられるでしょう。


(と、ここで話は変わりますが)

確定拠出年金制度 への移行の“前々段階”として、
各企業の「厚生年金基金の代行返上」が
盛んに行われています。

厚生年金基金 とは、従業員の皆さんが
利用する 企業年金 のひとつのカタチですね。

その 基金 が、厚生年金(国の年金制度)の運用を
一部代行する =“代行部分”を国に返上する動きが
加速化しています。

2002年度末までに 厚生労働省から
代行返上 の認可を受けた基金は、
約1700ある基金の「2割」を超えました。

代行返上 する際に、国に“現金”で
返上する企業が多いため、

基金が組み入れていた 株式 を
売却する動きが加速化しているのです。

で、

「どうして ソニーの株価 はこんなに下がっているのか・・?」


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