こんにちは、カン です。
わたしのようなファイナンシャルプランナーが 日頃お話していることは、
「皆さん、信号機 の 青 → 黄 への 点滅時間 が変わりますよ!」 「運転の仕方 を変えましょう!」 という類のものです。
一方、確定拠出年金 の導入は 「皆さん、今日からは 赤 が 走れ!です」 というくらいの“インパクト” があります。
日本の企業は今まで、 終身雇用の“証し”として 退職金制度 を採用し、
その退職金を『年金形式』で支給する 企業年金制度 を発展させてきました。
(もちろん、予め決まった 利率 で 支給を保証する 確定給付型の年金 です)
ところが現在、多くの企業さんが
「あのおー、もう 終身雇用制度 は維持できません。 企業年金 は存続しますが、その運用自体は 皆さんが自分で行ってください」と言っているのですね。
確定拠出年金の導入は(従業員の皆さんにとっては) これまでの『人生観』を覆されるほどの“衝撃”なのです。
日本が、共同体社会 → 自己責任社会 へと移行する 象徴的な出来事 でもあります。
当然、多くの方々が(確定拠出年金の導入によって) はじめて“資産運用”という作業 に 向き合うことになります。
「なんだあっ、これは?」 と戸惑う方もおられるでしょう。
(と、ここで話は変わりますが)
確定拠出年金制度 への移行の“前々段階”として、 各企業の「厚生年金基金の代行返上」が 盛んに行われています。
厚生年金基金 とは、従業員の皆さんが 利用する 企業年金 のひとつのカタチですね。
その 基金 が、厚生年金(国の年金制度)の運用を 一部代行する =“代行部分”を国に返上する動きが 加速化しています。
2002年度末までに 厚生労働省から 代行返上 の認可を受けた基金は、 約1700ある基金の「2割」を超えました。
代行返上 する際に、国に“現金”で 返上する企業が多いため、
基金が組み入れていた 株式 を 売却する動きが加速化しているのです。
で、
「どうして ソニーの株価 はこんなに下がっているのか・・?」
< 続きは明日! >
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