2003年04月17日(木) |
どうして ソニーの株価 はこんなに下がっているのか? |
こんにちは、カン です。
きのうは 厚生年金基金の「代行返上」のお話をしました。
多くの 基金 がこの代行返上を行うことで、 株式の売り圧力 が高まっているのは事実です。
(もちろん、ソニーの株式 も たくさんの年金基金によって保有されています)
ちなみに、国内銀行が保有する ソニー株式 は それほど多くはありません。 (金融機関の売り圧力は少ない、ということ・・)
皆さん、市場(いちば)というところを 冷静に眺めてみましょう。
日本の 株式市場 では【外国人投資家】の 売買割合が 50% を超えているのです。 (委託売買、売買代金ベースで・・)
東京証券取引所・投資部門別売買状況 は こちら。
< 日本の市場(いちば)は まったく 世界 に開かれています >
当然【外国人投資家】も ソニーの株式 を売っているのです。 (ちなみに、ソニー株式 の外国人保有割合は 約38.7%!) これって、良いことなのか、悪いことなのか? 国・地域 を超えて、さまざまな投資主体に 「株式」を保有されることは、 立派な リスク・ヘッジ となり わたしは良いことだと思います。
ではなぜ【外国人投資家】は ソニー株式 を売っているのでしょう?
もちろん、日本経済の将来性を悲観して? イラク戦争後の 北朝鮮リスク に備えて。
あるいは、北米地域の 景気後退 を予想して。 あるいは、SARS(重症急性呼吸器症候群)が原因かも?
(日本の電機関連企業は 広東省とその玄関口である 香港との間で 分業体制 を取っています)
四季報 をちらっと見てみますと、ソニーの場合、 売上高に対する 営業利益 の割合 (売上高営業利益率)が低いのが気になります。
2003年3月期の【予想1株利益】で見ると、 (株価を3,950円として)PERは 約24.2倍 です。
< PERは必ず 予想値 で見てください >
PER24.2倍 ということは、 (ソニーの株価が下がっていると言っても) 別に「不当に売り込まれているわけではない」のです。 (ここ、重要!)
ソニーという会社が【1株当たりの利益】を 今後も伸ばしていく(つまり、ソニーは今後も発展を続ける) と考えるならば、
PER はもっと高くても正当化されます。
(つまり、もっと株価が高くてもよいという解釈です)
現在の ソニーの株価 は決して 売り叩かれている状況ではありません。
ちなみに、 日経225種 の「予想PER」129.54倍 (4月16日 現在・連結ベース)
皆さん、いいですか。
【1株当たりの利益】が下がれば、 PER はもっと高くなってしまいます。
市場(いちば)の値段 は 下がり続けざるを得ないということです・・。
|