2003年09月02日(火) |
非常識 を裏返すと 常識 になります |
こんにちは、カン です。
(あっという間に9月ですね!)
わたしは小学生の時に ガリレオの伝記を読みました。
イタリアの科学者 ガリレオ・ガリレイ は 自作した望遠鏡を使って、 惑星の動きを捉えることに成功します。
1610年、ガリレオは 木星の周りを回る4つの衛星を発見し、
地球が太陽の周りを回っているとする 「地動説」の正しさを確信しました。
しかし、この考えは当時のキリスト教社会では 異端児扱いされたのですね。
「なんと非常識なことを言う!」
だいじな基本)
宗教も 世俗の権力 と化し、それが自己増殖を続ければ、 巨大な思い込み(固定概念)の塊 となります。
ガリレオは 宗教裁判 にかけられました。
「それでも地球は動いている・・」というセリフは、 後年創られたものらしいですが、 それにしても【常識と非常識 は紙一重】なのです。
ガリレオの最大の功績は、 観察と実験の結果から法則を導く 【近代科学の基礎】を築いたこととされています。
(わたしは思うのですが)
◆ 投資の世界 でも、この 「観察と実験の結果から法則を導く」精神を 露ほどでもいいから採り入れるべきです。
例えば、
多くの人が 株式投資 というと、 「どの会社が良いのか?」という 個別企業の話 になりますね。
市場(いちば)全体 の動向よりも、 個々の会社 を評価・分析しようとするのは、 人間のクセです。
(そちらの方が、ワクワクしますから・・)
では、個々の会社の良し悪しを見定め、 「この会社だ!」と決定する方が、 いちば自体に投資するよりも 効率的 なのでしょうか?
「効率的」とは、長期的に より多くの収益を期待できるのか? という意味においてです。
また 株式投資 というと、売り買いを繰り返すこと (短期売買)というイメージがありますが、
それは(そもそも)投資の目的(= 収益を上げること)に 適っているのでしょうか?
(残念ながら)この国では、 人生プランとともに資産運用という仕事とつき合っていく 【長期の時間スパン】が欠落しています。
つまり、次のふたつのタイプしか 存在しないのです。
Aタイプ)
預貯金に固執して、 お金を閉じ込めておくことしかできない。
Bタイプ)
短期的なマネーゲームに没頭して、 身の丈に合わないリスクを背負う。 (たいへんいびつな状況だと思いませんか・・?)
晋陽(しんよう)が提案する『資産運用』は、 AとBの中間、健全な ミドルリスク・ミドルリターンを内包することです。
株式に投資するとは、 企業の『利益成長』の 果実 を得ることですから、 長期保有 の方が 効率的 なのです。
また、ひとつの会社に投資するよりも、 市場(いちば)自体に投資する方が
(同じ100万円を費やすなら) リスクを軽減できると思いませんか?
そして、 「どの市場(いちば)がいちばん儲かるのか?」ということは (神様でもない限りわかりませんから)分散投資 をするのです。
株式投資 といえば、個別企業を買うこと。 株式投資 といえば、売り買いを繰り返すこと。
これらは、人間が長年積み上げてきた 壮大な 思い込み(固定概念)です。
みなどこかで「おかしいな・・」と思いつつも、 声を大にしないのですね。
総本山である証券会社の方々は、 こう言われるかもしれません。
「日本にはライフプランに則った 長期保有・分散投資 という文化は馴染まないでしょう・・」
果たしてそうでしょうか?
皆さん、考えてみてください。
日本人のほとんどは(未だ) 投資を行ったことがないのです。
多くの日本人が投資に対して どのような 常識 を醸成していくかは、 まだわからないのですね(笑)
投資とは本来、個人的な目的のために行う、 とても個人的な行為です。
世間の思い込み(固定概念)に惑わされることなく、 しっかり投資の 常識 を見定めましょう。
カン・チュンド
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