コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2003年09月05日(金) 妻の逆襲?


こんにちは、カン です。

もうだいぶ前の記事ですが、日経プラス1に
「乾いた落ち葉になる」というエッセイが載っていました。

その冒頭には、次のような文章が・・。

『夫が定年を迎え、ずっと家にいることを想像すると、
私の老後は真っ暗です』(なんだかすごい・・)

(若輩のわたしが言うのもなんですが)
夫婦の関係というのは、
いくつになっても難しいものらしい・・(苦) 

現にこの5年ほど、
婚姻期間25年以上の『熟年夫婦の離婚』が
急増しています。

夫が定年を迎えて初めて、
夫婦間の「相違」が露わになるのでしょうか?

あるいはその時点で、妻の中に鬱積していたものが
爆発するのでしょうか?

「お子さんが独立してしまう」
というのも重要なファクターだと思います。


なにしろ、セカンドライフの20年、30年を
ご夫婦ふたりっきりで過ごしていくわけですから、

『ひとりの男とひとりの女の関係』に戻っていく、
ということなのでしょう。

妻の方は「ようやく自分の世界を
広げることができるんだ」と意欲満々です。

一方、夫は「ようやく自分の世界に
収まることができる」という安堵感に浸っています・・。

エッセイの中では、

「定年後、三食を家で食べ続けられたりしたら、
わたしの人生設計が狂ってしまう」と書かれています。

(ドキッ)

わたしは以前『なっとくセミナー』で、

定年後 〜「もうひとつの人生」への案内 〜
(岩波書店)という本を紹介しました。


この本は大きく三つの章に分かれ、

第一部では識者が定年後のさまざまな
テーマについて、提言をしています。

第二部では「わたしの定年後」と題して、
実際にセカンドライフを送る方の
体験談が記されています。

そして、第三部は、
知っておきたい手続き(制度関係)です。


本書は、第二部を読むだけでも価値があります。

ある体験記では、将来息子さんとの同居を考えて、
郊外に大きめの住宅を手に入れたご夫婦が、

(息子さん夫婦にはその気がないとわかったので)
思いきって田舎暮らしを始められた、
ということが綴られています。

印象的なのが、

『あなたたちを見習って、こちらも自立よ』

という言葉・・。 

んー、セカンドライフとは、
お子さんからの自立でもあるわけです。


また、別の体験記では、
少々ショッキングなことが語られます。

「妻の逆襲」 → これが、タイトルです。

夫はやっと定年を迎え、悠悠自適の生活が送れると
安堵していましたが、

『今日からはわたし自身の人生。主婦業は引退します』
という妻の言葉が・・。

妻は相当ストレスを抱えていたらしく、
体調を崩してしまいます。

戸惑いながらも夫は妻の介護、
家事一切に追われる生活を始めます・・。


ひとりの男と ひとりの女の価値観がぶつかる・・。
それがセカンドライフの生活なのかもしれません。


カン・チュンド


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