コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年02月19日(木) ポテンシャル(潜在力)について その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

昨日はサッカーの日本 対 オマーン戦 を見ながら、
焼き鳥屋さんで とろろごはん を食べていました。

焼き鳥屋さんの店員さん(注文を聞きにくる人)は
ふたりとも 中国系 の方で、

(なぜだか)「あさりの茶碗蒸し」
という言葉が云いにくそうでした・・。

(そういえば)先週 は外出の機会が多かったのですが、
電車の中で二回、
「中国語の新聞」を読んでいる人を見かけました。

(もちろん日本の方ではなく、
中国系の方が中国語の新聞を読んでいる光景です・・)


世界でいちばん人口が多い国が
経済発展 を続ければ、

世界中に その国の人
= チャイニーズ が溢れます。

これは予測というほど大げさなものではなく、
自然の流れ(方向性)なのです。

例えば、中国の設備投資の計画が
「世界の生産能力の分布」を
がらりと変えてしまう可能性があります。

過剰な投資 を行うことで
(過剰な)生産能力を身につけてしまう。

それが 世界の製造業に影響を与える・・。

(日銀総裁は 中国経済のことを
インフレイーター(インフレを喰う)と表現しています)


まさしく「中国がくしゃみをすれば・・」
という形容が 当てはまってきているのです。

中国経済は今、90年代前半以来の
景気拡大局面 にあります。

(いやいや)そんな生やさしい言い方では
十分ではないでしょう。

中国経済は、燃え盛る火に 油 が
注がれるかのように 過熱 しています。

・金利水準が下がっています
・地方政府は財政支出を拡大、
 さまざまなプロジェクトを組んでいます
(たいていがハードの建設計画です)

・(もちろん)外資の直接投資も盛んです
・人民元の相場を安定させるために
 政府は「為替介入」を繰り返しています

      ↓
 大量の人民元が市場に流出
      ↓
 通貨供給量が増加の一途
      

中央銀行 は過熱した 景気 を冷ますために
遠からず【利上げ】に踏み切るでしょう。


燃え盛る火に 砂 をかけるのですから、
(つまり、景気 にブレーキをかけるということですから)
悪い影響 が出ないわけがありません。

しかし、今や中国経済は
世界の需要や成長 にとって

欠かすことができない
「エネルギーの起点」となっており、
暴走 を放置することはできないのです。

(そしてここからが重要なのですが)

まだ若く、荒削りな 中国 においては、
今後も 好・不況の波 が
(大きなうねりを持って)襲ってくることでしょう。

(株式市場 も
 時に大きな くしゃみ をするでしょう)

やはり一党独裁だからダメなんだ、
失業問題が深刻になる云々、

中国悲観論、衰退論 という言葉が
幾度となく登場することになります。


だいたい若手の作家というものは、
「自分は天才だ。なんでも表現できるような気がする」
と思った一週間後には

「自分はダメだ。一行も書けない・・」
と悩んだりしているのです。


好・不調の波 が激しい ということは、
  ポテンシャル(潜在力)に優れている ということ。



(また基本に戻りますが)

私たちは来年の家族旅行のために
投資 を行うのではありません。

果実の成長 を、気を長くして待ちましょう。



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