2004年06月01日(火) |
ファイナンシャルプランニング序章 その7) |
こんにちは、カン・チュンド です。
皆さん、 証券会社 とは どんなサービスを提供するところですか?
「株式 を売っているところ・・」
ではありませんよ。
証券会社 は、 株式 を「売りたい人」と「買いたい人」の間に入って 売り買いを成立させる手助けをしているところです。
つまり、 仲買人(なかがいにん) Broker ですね。
仲介業者さん Brokerage company と 云った方がわかりやすいかもしれません。
このブローカー業務こそが、 証券会社さんの主な仕事なのです。
もっと詳しく知りたい方は 証券会社ものがたり へ。
さて(一昔前までは) わたしが A会社の株式 を買いたいと思えば、
証券会社の 窓口 へ行くか、 電話 をするしかありませんでした・・。
しかし、わたしは(こう見えても) 恥ずかしがり屋ですし、口下手です。
(そもそも)昼間に 証券会社と コンタクトを取る時間なんてありません。
(それを思うと) 昨今の 技術革新 はナントすばらしいのでしょう!
今では オンライン証券 があります。
いつでもどこでも「クリック」するだけで 売り買いの注文 ができるようになりました。
この便利さ は、 一度使うと止められません(ホントです)
しかも、 コスト(売買手数料)が安い ときています。
中世ヨーロッパに 「安楽 の中にこそ、悪魔 が潜んでいる」
という格言がありますが、
(実は)オンライン証券 の便利さも 両刃の剣 なのです・・。
証券会社の 窓口 へ行く拘束からも 電話 をする拘束からも自由になったわたしは
「身軽になった、ヤッホー!」と言いながら、 パソコン画面に夢中になります。
しかし、この「身軽さ」を勝手に解釈して、 思いつくまま「クリック」を繰り返せば どうなるでしょうか?
わたしの 投資スタイル は 見る見る腐っていくのです・・。
(わたし自身が気付かないまま・・)
皆さん、頻繁に「取引」を繰り返す とは どういうことでしょうか?
一回、一回「儲かりました」「損をしました」 という 結果 を求めることですね。
このひとつひとつの 損得、 つまり、ひとつひとつの「取引」は
ほんらい(何の関係もなく) 独立 しているはずです。
なぜなら、株式市場という「いちば」は ランダム に動くからです。
(なんの 関係性・法則性 もなく、 無意味に動くということ・・)
このランダムに動く「いちば」の中で、 「取引」を繰り返せば
期待損失 が膨らむ可能性が高まります。
例えば、 A会社の株式を1年間保有し続けて
1株 200円から100円 になってしまったら そのリターン は 年利回り −50% です。
しかし、たった1日の保有 で A会社の株式が 1株 200円から180円となり (売却したため)損失 が確定した場合、
この取引の リターン は (年利回りで)いくらになるのでしょうか?
−3650% です!
「クリック」をひたすら繰り返すこと、 つまり、無数の 選択肢 をむさぼることが
あなたを あてどない 混乱の森へと誘うのです・・。 「過剰な売買 は 厳に慎まなければなりません・・」
過剰な売買は、コスト を膨らませます。 (売買委託手数料、譲渡益に対する課税 etc・・)
そして、機会 を失わせます。
「えっ、なんの機会?」
資産形成 の 機会(時間)を失わせるのです。
オンライン証券 を利用する際は、 マウスから 手 を遠ざけてください。
(管理のしやすさ・手数料の安さ だけを 享受すればよいのです)
長期保有 の 戦略 を構築し、 それを守り抜きましょう。
(証券会社に多大な寄付をする必要はないのですよ・・)
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