コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年07月09日(金) 配当金の再投資プラン?


こんにちは、カン・チュンド です。

いちば自体に投資する ETF ですが、
問題点もあります。

ひとつは、
売買単位が 100口 という場合が多いのです。

例えば、東証株価指数との連動を目指す

TOPIX 連動型上場投資信託(銘柄コード 1306)ですが、

ひと口あたりの値段は
1136円 となっています(7月8日 現在)

運用者にとっては(最低)
11.4万円弱 の資金が必要になります。

(当然、売却する場合も100口単位 でしかできません・・)

もうひとつは 配当金 です。

ETF は税制上「株式」の扱いとなりますから、
配当金は「受け取るしか 選択肢 がありません・・」

えっ、どういうこと?

ふつうの投資信託なら、
配当金(投信では 分配金 と呼びますが)は
再投資することができるのです。

(これを 自動けいぞく投資 といいます)


(わたしはよくセミナーでお話しますが)

資産運用の基本 は
ニワトリを大きくすることです。


タマゴ(配当金)をもらえばその分、
ニワトリの大きさ が小さくなってしまいます。

タマゴ(配当金)をもらってそれをモグモグ食べても、
あまり意味がないのですね。

(最低限)配当金 は、
ニワトリ本体に戻す(= 再投資できる)
ようにすべきです!

ということで、わたしは 金融庁の「ご意見箱」

下記 のような要望を書いて送信しました。


株式やETFの配当金は、
現状「受け取ることしか」選択できません。

アメリカの一部の企業が導入している
「配当金の再投資プラン」を
ぜひ日本でも取り入れていただきたいと思います。

配当金の再投資 が選択可能になれば、
(投資家にとっては)
自然と保有する株数が増えていくことになり、

長期保有による
真の資産形成を促すことにつながります。

またそれは、株式を発行する企業にとっても
望ましいものだと思います。

ご検討のほど、よろしくお願い致します。


注)投資信託の口数 も
個別株式の株数 も(考え方としては)同じです。


上記で触れている「配当金の再投資プラン」ですが、
アメリカでは DRIPs と呼ばれています。

Dividend Re Investment Plans
( Dividend とは 配当 のこと)

「配当金の再投資プラン」が日本でも導入されれば、
次のようなことが可能になります。


例えば 上記のETF(TOPIX 連動型上場投資信託)が
ひと口あたり 11.4円 の 配当金 を出したとしましょう。

ETFの値段が変わらず、税金を考慮しないとすると、
100口保有していれば 1140円 の配当金となり、

これで ETFを 新たに「ひと口分」
買い付けることになるのです。

これが「配当金の再投資プラン」です。

(したがって、保有する口数 が 101口 となります。
 個別株式 でも考え方はまったく同じです)


現にアメリカでは1000以上の会社が
この DRIPs を導入しており、
(IBM、シェブロン、ボーイング、マクドナルドなど)

個人投資家が 安定株主 になること
(つまり、長期保有者になること)
に一役買っています。


投資家は 配当金 が出るたびに、
株式 を追加購入することになり、
株数 が逓増していきます。

(実は DRIPs のポイントは、
会社から直接 株 を買うということなのです!)


CNN に参照記事が載っています。


蛇足ですが、ADR(米国預託証券)の形で
N・Y証券取引所に上場している ソニー も
DRIPs を導入しているそうです。

(日本では出来ていないのに・・)


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