2004年07月27日(火) |
(実は)誰もが 投資アドバイザー なのです |
こんにちは、カン・チュンド です。
こういう仕事をしていますと (半ば)あいさつ代わり に 「姜(かん)さんは ファイナンシャルプランナー ですか。
いやー、わたしは投資アドバイスをいただくほど、 お金持ちではありませんが・・(苦笑)」 と言われます(しばしば)
さて、上記の セリフ が意味することはふたつ。
1.(必ずしも)投資に興味がない、 投資をしていない、という意味ではない。
2.(投資をするにしても)判断は 自分 でします。
というもの。
この 2.の、
投資 は「自分の判断」でします、 とはどういうことでしょうか?
実は 「自分」という 投資アドバイザー を無償で雇います、
ということなのですね。
人は誰でも「決断」をするには、 ある種の「納得」が要るものです。
この 納得 の材料を与えてくれるのが、 「自分」というアドバイザー なのです。
つまり皆さんが 投資 を行う際には 「自分」というアドバイザー が「自分自身」に 決断 を促す という 構図 があります。
さて、この「自分」アドバイザー(と勝手に名付けますが) なにしろ「自分自身」と一心同体ですから(笑)、
客観視 すること自体が難しいのです。 (たいへん見えにくい・・)
「自分」アドバイザー は一体どんな アドバイザー なのか?
「自分」アドバイザー は(おそらく) 世界中が敵になっても「自分自身」を守ろうとするでしょう。
(義理人情に厚い?)
「自分」アドバイザー は(おそらく) 長期の戦略 というものを持ち合わせていないでしょう。
「自分」アドバイザー は(おそらく) 「自分自身」に都合の悪い 情報 はあまり見ないでしょう。
「自分」アドバイザー は(おそらく) 「自分自身」がこれまでに 年率どれくらいのリターンを残してきたか、
把握していないでしょう。
「自分」アドバイザー は、日本株式 という投資対象の 長期の結果リターン も知らないでしょう。
でもとにかく「自分」アドバイザーは、
「自分自身」にわりと適切なアドバイスを 送っていると思っているのです(笑)
(自己満足の世界・・)
そして(ここからが重要なのですが)
多くの 運用者 は「自分自身」が、 平均よりも高い 運用能力 を持っていると思っています。
「わたしはうまく運用できるよね、(笑)」
しかし、多くの統計データが示している通り、 運用者が得ているリターンは (中長期で均して見てみると)、
市場平均のリターンよりも低い場合が多いのです。
(身も蓋もない 事実・・)
ここで質問なのですが、 もし皆さんが 費用 の心配をする必要がないとして、 「どんな 投資アドバイザー を雇われるでしょうか・・?」
アマチュアのアドバイザーでしょうか? パートタイムで働いているアドバイザーですか? ファイナンスの基礎 をまったく理解していない人でしょうか?
感情で 金融商品の売り買いを行っている人ですか? 投資の情報や考え方を マネー雑誌 のみから入手する人でしょうか?
(そんなことないですよね・・)
資産運用 という作業では、 さまざまな 敵 が存在しますが、
実は「自分自身」にいちばん近い「自分」アドバイザーが あなたの敵になってしまったりするのです。
「自分」アドバイザー + 「自分自身」=
幸せな「こうなるはずだ」ストーリーの完成 になりがちなのです。
ここは「自分」アドバイザー を思い切って解雇して、 他のアドバイザーを雇うことを考えなければなりません。
他の( = 第三者の)アドバイザー は、 あなたのことを(ある意味) 冷めた目 で見つめます。
彼(もしくは彼女)は、 あなたのニーズに合わせた、常識ある
深く考え抜かれた「投資プラン」を 準備してくれるはずです。
(そこに 付加価値 が生じるのです)
賢明な「投資プラン」を小脇に携えることで、 あなたが ファイナンシャルゴール に到達する可能性は ずっと高くなるでしょう。
そうです、こう申し上げることで、 わたしは「自分自身」にプレッシャーを 掛けているのですよ(笑)
東京には REITの「中吊り広告」があるのですね。
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