2004年08月06日(金) |
あのー、投資って何のためにするのですか? |
こんにちは、カン・チュンド です。
(例えば)あなたが昨日、 友人とお酒を飲んでいて つい飲みすぎてしまい 「二日酔いの朝」を迎えたとしましょう。
体 が異常に重く、 意識 は泥の中に埋まっているようで、
「あー、わたし何やってんだろ・・。 もうお酒は止めよう・・」
とひとり呟いたりします。 んー、そんな状態ですね。
(いわゆる)頭の中が真っ白な状態・・。
こういう時って、 心が 普段の規律 に縛られていません。
学生時代に好きだった人のことをふと思い出したり、 夢中になっていたクラブ活動のことや、 当時口ずさんでいた歌 が突然浮かんできたりします。
「へえ〜、あれからもう 15年 も経つのか・・」と あなたはひとり感慨に浸ります。
注)15年 のところは皆さんそれぞれ 数字 が異なります(笑)
(実はこの時)普段では考えられない「時間軸」を あなたは獲得しているのです・・。
「あれから15年も経っている」と思うことは(反射的に) これから15年のことが 議題 に上るわけで、
あなたは髪を掻き上げながら、 「あと10年経ったら、わたし 何やってんだろ・・」 と思ったりします。
(二日酔いの朝 ですから・・)
投資 とは、あなたの 「あと10年経ったら、わたし 何やってんだろ・・」 という思いとパラレル に存在する、ひとつの【行為】です。 ( 投資とは、非常に 個人的な 営みなのです・・ )
あなたは自分の 意識 が覚醒するに従って、
「15年前を振り返るより、 これからの人生の方が、ずっと長いのだ」
ということを 再発見 します。
(ここで気分が滅入るか、 よしがんばろう!と思うかは個人差あり・・)
わたし先ほど、 (二日酔いの朝は)普段の規律 に縛られない、
とお話しましたが、 普段の規律に縛られない【感覚】が (投資を行う上では)大切なのです。
そこでわたしは、 二日酔いで頭が朦朧としているあなたに あえて問い掛けます。
「あなたは何のために 投資 をするのですか・・?」
(あなたはまた 頭 を抱えながら・・)
ん〜、やっぱり、将来 年とって、仕事を辞めて、 その後の 生活 に困らないようにするため、じゃないかな・・?
「じゃあ、いつのために 投資 をするのか? は、明白 ですね」
「その日のために、ですね・・」
< その日 = 仕事をリタイアした後の ゆとりある生活の日々 >
「ということは(特別)お金持ち になりたいから 投資をするわけじゃないんだ」
ん〜、どちらかというと、 将来 貧乏 になるのはイヤだから、 投資もしなきゃいけないのかな、という感じ・・。
「なるほど・・」
(多くの方が誤解しているのですが、)
お金持ちになりたいから 投資 をするのではなく 貧乏にならないために 投資 をする。
これが 投資の本来的な 意味 ではないでしょうか?
つまり、
今の生活レベルを(30年後も)維持できるように 投資 を行うわけです。
ここまでの話を聞いて、 「なるほど、このFPの言うことはもっともだ・・」 と思われたなら、
あなたが取るべき 進路【方向性】は (おおかた)決まっていると言っていいでしょう。
あなたは、 仕事を辞めた後の 生活 に困らないようにするために 投資 を行うわけですから、
その 目的 を達成するために、 最大公約数的な 方法 を選択しなければなりません。
最大公約数的 とは 「もっとも実現可能性が高いと思われる」 という 意味 です。
(ここで注意すべきは、)
貧乏にならないための 投資 であっても リスク は引き受けなければいけない、ということ。
ただ、あなたが取るべき【方向性】は (おおかた)決まっていますから、
あなたが引き受けるべき 「リスクの大きさ」も決まっているはずです。
この「リスクの大きさ」を詳しく測定すれば、
その大きさにそぐわない 短期売買 を 繰り返す必要はないのだな、
と気付かれるはずです。
また、 個別銘柄 を気の向くままに保有するよりも、
投資信託というカタチで 「資産配分」に重きを置いた 投資 をに行う方が 理に叶っている、と思われるはずです。
そうです、
あなたは二日酔いのおかげで 「投資の本質」を垣間見ることができたのです(笑)
さあ、酔いが覚めたら、普段の生活に戻りましょう!
(注 わたしは決して 二日酔い を推奨しているわけではありません・・)
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