2004年10月16日(土) |
ラスト・フロンティアとしての中国株式 |
こんにちは、カン・チュンド です。
24日(日)に【歓迎! 中国株式ワールド へようこそ】を開催します。
注)セミナーです(笑)
さて基礎レッスンですが、 中国の会社は(その多くがまだ)国有企業 です。
(当然です、50年以上 社会主義 をやっているのですから・・)
また中国では、国有(企業)、民間(企業)というような 単純な「線引き」は存在しません。
ほとんどの会社に「行政府」の息が かかっていると思っていいでしょう。
(当然です、社会主義 をやっているのですから・・)
国が所有する企業、省・市が所有する企業、 あるいは人民解放軍が所有する企業が、
「いちば」に上場し、資金調達をしているのです。
(トヨタやインテルといった企業とは 訳 が違います・・)
じゃあ、中国株式 は危ないのかというと、そうとは思いません。
中国という経済社会は、アメリカともフランスとも 日本ともスウェーデンとも異なる、
特異なカタチ をしているのです。
わたしは(紆余曲折はありながらも)中国が 21世紀の成熟世界にとって「ラスト・フロンティア」に なると思います。
セミナーでは中国株式の「光と影」についてご説明するとともに、 最適な「投資スタイル」について
突っ込んだお話をさせていただきたいと考えています。
(ズバリ、鍵となるのは)香港 です。
今後、中国企業の「香港上場」はますます盛んになるでしょう。
「香港上場」には 適度なハードル がありますが、 中国政府 は香港の「いちば」を貪欲に利用していくと思われます。
なぜなら、それが中国の【利益】になるからです。
具体例・・。
国有企業の 赤字問題)
再生可能な国有企業を上場させる。
(あるいはその子会社、事業部門を上場させる) ↓ 資金調達 をし、赤字部門を解消・分離させる。
国有銀行の 不良債権問題)
公的資金 を注入。 ↓ 再生可能な銀行を上場させる。
(4大銀行はすべて香港市場に上場させるでしょう)
つまり、
香港の「いちば」は 中国政府 にとって 命綱 である、ということ。
(そして中国政府は 中国企業の 大株主 なのです・・)
わたしは 香港市場 が変貌していく「きっかけ」は、
1.人民元の切り上げ 2.大陸中国の投資家への「香港市場」の解禁
になると考えています。
さて最後に、 「中国は共産党一党独裁の国であり、 政治 が経済を動かしているので信用できない」
とお思いの方が多いようです。
が、もはや「経済を発展させる」ことでしか、 人民(古い言い方ですが)を掌握する術(すべ)はない・・。
このことを、中国政府自身がいちばん理解しています。
(なんとも皮肉ですが・・)
・走ることは決まっています。
問題は どう走るのか、ということなのです・・。
セミナーへの参加を心よりお待ちしています。
03年 深セン にて。
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