コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年12月24日(金) 2005年、世界をぐるりと見渡すと・・


こんにちは、カン・チュンド です。

( Merry Christmas! ですね・・)

今年もいろいろありました、という感慨より、
「えっ、もう終わりなの?」というのが正直な気持ちでしょうか・・。

さて、わたくし カン は「資産運用アドバイザー」ですので、
国・地域 の「将来像」を予測することが仕事の一部となっております。

(この点、↑ たいへん重要と考えます)

なぜなら、投資とは
潜在成長性の高い「国・地域」に
お金とエネルギー を注ぐことですから・・。

まずは

● アメリカ・・

かつてわたしが貴国に居た時、
アメリカという国は「開かれた沃野」でした。

ポートランドの入国審査で「 Welcome to America ! 」
のスマイルを受けたことを、今でも鮮明に憶えています。

しかし現在、アメリカではビザの取得すら、
たいへん骨が折れる作業と聞いています。

かつて一度も外国からの侵略を受けたことがないアメリカが
9.11 同時多発テロ で受けた「衝撃」は、
私たちが想像する以上のものだったのでしょう。

しかし、その後の一連の動き、

9.11 同時多発テロ → アフガニスタン侵攻 → ウサマ・ビンラディン追跡
→ イラク戦争 → サダム・フセイン捕獲 → イラク戦争泥沼化

を見てみますと、当初の「反テロ行動」が 拡大解釈 され、

一度放たれた矢が「収拾するきっかけ」を失い、
いたずらに拡散している感があります。

・「対テロ戦争」は、
 リターン が極めて期待しにくい コスト行動 です。


費用負担 と 出口が見えない「閉塞感」は、
アメリカ経済 にも悪い影響を及ぼします。


もうひとつ心配なのは、
エスニック(民族)の モザイク化 です。

マイノリティー(少数民族)の人口では
ヒスパニック系がすでに 黒人 を上回っています。

2050〜60年には、アメリカ社会 で
・白人が マイノリティー(少数民族)になるのです。


異なるエスニック(民族)が拮抗し
「意思決定」に時間を要するようになると思われます。

今でもアメリカ社会は 価値観 という物差しのところで
「ニ極化」が進んでいますね。

エスニック(民族)の 拮抗 が
アメリカ社会 にどんな変化をもたらすのか、

それは「分裂」なのか、(それとも)更なる「融合」なのか、
現時点では知る術がありません・・。


これからの20年は、アメリカという「一極大国の構図」から、

北米・欧州・アジア という「三極 構造」に 経済力学 がシフトする
と考えます。

そして、アジアの中でもっとも荒削りで(かつ)潜在成長性 が高い国が
中国 なのです。





             光の海・・ ルミナリエ 2004.12.21


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作者 カン・チュンド に熱いメッセージを。 [MAIL]

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