コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2005年04月22日(金) 子どもたちを救え! その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

(先日の続きですよ・・)

子どもたちをファイナンシャルワールドに適応させるための箇条書きです。

3.子どもがちょっとしたお小遣いを稼げるよう、
  手助けをしてあげてください。

といっても難しいことではありませんよ。

(例えば先日お話した)家事を手伝ったり、家のために何かをする
ということです。

報酬 を明確にしてあげて、
より多くの「選択肢」を子どもに与えてあげてください。

あるいは、ご近所でお小遣いを稼ぐ方法(選択肢)を
そっと教えてあげてください。


(例えば)田村さんが飼っている仔猫を2時間世話するとか、
荒川さんのおばあちゃんの御使いを買ってでるとか・・。

子ども自身が「ああ〜、お金を稼ぐのってけっこうたいへんなんだ」
と実感することが大切なのです。

その気持ちが
「お金をどのように使えばよいのか・・」という 責任 を養います。



4.(シンプルに)子どもを教育しましょう。

(これはもう)私たちの周りに題材はたくさんあります。
(本、ホームページなどの形で)

やさしい金銭教育のビデオなんてあるといいですね。
また、パソコンのゲームでファイナンスを学べるといいでしょう。

(しかし願わくば)高校・大学の教養課程で、
ファイナンシャルプランニングをきちんと教えることです。

(そんなに難しいことではありません。個々の学校の「決断」次第です)

子どもたちにとっては
学校で学ぶ「機会」がある、ということが大切なのです。

(わたしの世代の場合、まったくなかったわけですから・・)


下記は参照情報です。

金銭教育活動 マネーじゅく
FPの陣内さんが主宰しています。
 
FP内田さんのプログです。
子どもとお金
 
子どもとお金の教室

金銭教育 参照図書のご案内
(FP高原さんのホームページから・・)


5.子どもたちにミスさせる!?

お金の管理については子どもに任せる部分が多くなるほど、
子どもはよりミスを犯しやすくなります。

(しかし、ミスをすることで学べることも多いのではないでしょうか・・)

買ったあと1時間で潰れてしまうような安物のおもちゃでも、
あえて買わせましょう。

気に入った洋服を衝動買いしてしまい、
今月の予算(もちろんお小遣い!)をオーバーしてしまうことも

(あえて)経験させましょう!

人生の後々で1000万円のミスを犯すより、
今日1万円のミスをしてしまう方が貴重な「レッスン」となり得ます。


6.(例えば)
  貯金をして、その一部を寄付することを強制すべきか?

ある専門家の意見・・。

「親がお小遣いを貯金して、その一部を寄付することを
子どもに要求するのはかえって逆効果ですよ・・」

ハイ、わたしもそう思います。
(先日お話しましたが)子どもは親の背中を見ています。

親が自身の行為(貯金&チャリティー)で
示すことがいちばんの教育でしょう。

より長期的な習慣として、

子どもが自発的に寄付に取り組めるような
「環境作り」をしてあげることが大切です。


もうひとつ。

日本の場合、「寄付」という行為を特別視しすぎです。

税制面の優遇をもっと手厚くして、
「寄付」を日常化させることが大切だと思います・・。


7.あなた自身の言動に注意です。

あなた自身が「お金について」どう発言しているのか
よ〜く観察してみましょう。

子どもがおもちゃとかお菓子を買ってほしい!とねだっている時、
「パパは今、お金がないんだよ」などと言っていませんか?

子どもたちには以下の点を明確にしてあげないといけません。


・お金があるからといって、いつもお金を使うわけではないんだよ・・。
・お金があっても、別の機会にお金を使う用があるので、
 今は使わないという選択をすることもあるんだよ。


8.子どもにファイナンス状況を開示しましょう。

子どもが高校生になったら、
家計の収支状況をオープンにしてしまいましょう。

家にどれくらいの収入があって、
毎月どんなモノにどれだけのお金(支出)がかかっているのか、

子どもにとっては好奇心をそそられることなのです。

家族が日々直面しているお金に関する選択 → 決定 というプロセスも
見せてあげましょう。

(子どもに「意見」を求めるのもよいでしょう・・)


決して夜10時から始まるドラマのような
暗いシーンを演じる必要はありません。


(そもそも)お金の悩みと無縁の人なんていないのですから!(笑)


今までお金に関することはタブー視されすぎてきました。
(そう思いません?)

特に、家族の中で面と向かって話し合われることが少なかったのです・・。


あなたはこういう時にこそ「教育者」となり、
子どもに家のお金状況をわかりやすく説明する必要があるのです。

どんなことにどれくらいの「お金」がかかっているのか、
子どもの教育費をどんなふうに「貯蓄」しているのか、

資産と負債の状況はこんなふうで、
「投資」についてはこんな方法を用いて行っている・・などなど、


生活に根ざした「お金の活かし方」= 金銭教育 をできる立場にいるのが
他ならぬ あなた(親)なのです。


まずは今日お子さんが家に帰ってきたら、お話してみてください。
すべてはそこから始まりますよ(笑)




            門真市の松下電器さんの敷地内にて


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