2005年04月26日(火) |
金融機関さんの笑える語録 |
こんにちは、カン・チュンド です。
巷はG・W一色ですね。 (弊所も暦どおりお休みを頂戴します・・)
さて、人が漫才やコントを見て 同じ場面 で笑うのは、 「笑いのつぼ」が同じところにあるからです。
金融商品に関する「笑い」もそう難しいものではありません(笑) ご一緒に、大いに笑ってみましょう・・。
その1)
ある証券会社さんの新聞広告から。
◆ 株を売り買いしない週もあります。 お客様の利益を一番に考えられる株式アドバイザーの特権ですね。
クククク・・・。
「株を売り買いしない週もあります」って、どういう意味なのでしょう?
株式 とは毎週売り買いするものなのでしょうか? そうすることによってお客様の利益を最大化できるのでしょうか?
この人たちの頭の中には、
A銘柄 ○ → 勝った B銘柄 × → 負けた C銘柄 ○ → 勝った
という「○ × 信号」しかインプットされていないのでしょうか?
そもそもお客様の(例えば)過去1年間の各種手数料を控除したあとの、 トータルリターン(結果収益)など把握されていないのでは?
お客様の利益を一番に考えられる、 と云われますが、
株式 を保有し続けることが(仮に)利益の最大化につながるとしても、 この人たちにはその「選択肢」はあり得ないのではないでしょうか?
なぜなら、それは彼らの「利益」にならないからです。
(証券会社さんの利益の源泉は・・?)
(もうひとつ・・)
◆ 24時間、寝ている時も株のことだけを考えている。 株式アドバイザーはそんな人間ばかりです。
クククク・・・。
24時間とか1週間とか、短い「時間スパン」が好きですね。
そもそも投資という作業の「時間スパン」って、 そんなに短いのでしょうか?
皆さん、そもそも「いつの」時のために、 投資という作業を行いますか?
わたしは5年、10年という先を見据えて 「投資戦略」を立てない限り、
資産形成は成し得ないと思います。
(夏休みのハワイ旅行のために株式を買っている方は別ですよ・・笑)
あっそれから、寝ている時は脳を十分休めましょう・・(笑)
その2)
ある保険会社さんの新聞広告から。
◆ 応援します あなたの夢
保障が欲しい 投資をしたい 年金を準備したい でも、リスクは抑えたい
クククク・・・。
人間って(ホント)欲の塊 ですね・・。
保障が欲しい + 貯蓄もしたい 保障が欲しい + 将来の年金もほしい
という人間の過大な欲望を飲み込んで、
保険会社さんは【保険】という概念を 肥大化させてきました。
その分、契約者の方は「多大なコスト」を支払っているのです。
二兎を追うものは一兎も得ず・・ ですよ。
(例えば、)
保険会社さんが売っている「外貨建て個人年金保険」です。
この種の商品には2つのリスクがあります。
・中途解約リスク
超長期の契約なので、 途中で降りるとなると「ペナルティー料」を取られます。
・信用リスク
保険会社が倒産した場合ですね。 (最低限の保証もなく、年金額が削減されます)
例えば4.5%の金利を付けてくれる 「USドル建て個人年金保険」は、
保険会社が4.5%以上で運用できるメドを付けている ということです。
(ちなみに アメリカの金利はこれから上昇するところです・・)
4.5%の金利で運用してもらえる、 プラス 年金のしくみを作ってくれている、
この二つに どれくらいの「コスト」が乗っかっているかをイメージしてみましょう。
例えば、あなたは
25年満期のドル建て定期(金利4.5%)を 今、買われますでしょうか?
(ちなみにドル建て預金なら、 中途解約してもドル建て元本は保証されますが・・)
冷静に、かつ常識的に「金融商品」を審査してみましょう。
世界は廻る・・。
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