2005年08月26日(金) |
IPSって、なんだ? パート2 |
こんにちは、カン・チュンド です。
「よーい、ドン!」という砲声と共に人が走り始める時、 どこまで走ろう という「ゴール」を設定しているはずです。
それは 10キロでも20キロでも、42.195キロでも構いません。 50歳になるまで でも、1億円貯まるまで でもよいのです。
(皆さんに確認ですが、)
⇒ ゴール がないより、ゴールがある方が「走りやすい」ですよね?
注)ゴールは必ずしも 確定 である必要はありません。 暫定的 でもよいのです・・。
(逆説的にいうと)
私たちは「走る」ということの 意味付け をするために、 「ゴール」を設定しているのかもしれません・・。
投資 という「作業」もまったく同じで、 投資 を続けるための秘訣が、「ゴール」(目標)の設定 なのです。
あなたが 投資(マラソン)で どこへ向かおうとしているのか、 その「目的地」が分かれば、
それをクリアするために どれくらいのリターン(収益率)が必要になるのか を測定できます。
(走りの「長さ」も イメージできるようになります・・)
例) Sさん 現在30歳
目標「60歳までに1億円を創る」 前提条件) 今ある資産 800万円 毎月継続的に投資できるお金 5万円/月
→「目標」に到達するためには、年率6% のリターンが必要!
(フム、十分達成可能な数字です・・)
(念のためにですが、)
資産運用の設計図(ポートフォリオ)を作る「目的」は できる限りお金を殖やす ことではなく、
あなたの「目的地」に到達するためですよね?(笑)
Investment Policy Statement(投資政策書)は、
投資という作業の中で、あなたが 妄想の虜 になってしまったり、 パニック に陥ってしまうことを防ぐ「役割」を果たします。
なぜなら IPS は、 あなたの「ゴール」への 羅針盤 なのですから・・。
もっと細かく言いますと、 IPS 自身が ポートフォリオの「設計図」そのものなのです。
(ここ重要!)
もし IPS が 「あなたの目標を叶えるためには 年率8% のリターンが必要」 と謳っているなら、
あなたは 年率30〜40%の期待リターンがある マザーズ上場、 時価総額20億円程度の 電子機器会社の株(かぶ)を
あえて買う必要はないわけです。
(年率30〜40%の期待リターンはもちろん、 ジェットコースターのような値動き(リスクの大きさ)の裏返しです・・)
(つまり、シンプルに、こう考えてほしいのです)
⇒ あなたが投資において取ろうとしている「リスクの大きさ」は、 あなたの「運用目標」にマッチしていますか? と。
わたしは 個別相談 の中でしばしば申し上げます、
もし 年率3% の結果リターンでお客さまの「目標」が叶うなら、 それ以上の リスク を敢えて取る必要はありません、と。
(リスク を取れば取るほど、不確実性 も増すのです・・)
「ギャンブル劇場」に浸るのが好きな人でない限り(笑)、
投資において必要以上のリスクを取るのは 「意味がない」ことだとわたしは思います。
(それよりも自分の趣味、ご家族との時間、
セカンドライフでしたいことなど、 人生の充実のために 時間とエネルギー を注いでください・・笑)
しかし一方では こういう「パターン」も見受けられます。
あなたが あなたの「ゴール」に到達するために、 年率10%のリターン を上げる必要があるとしましょう。
(かなり高いハードルではあります・・)
ところが、実際にあなたが選んでいる金融商品は、 個人向け国債、グローバルソブリンオープン、
あとは円建てMRF だけとします。
この場合、取るべきリスクの大きさ より、 実際取っているリスクの大きさ の方が 小さくなっています。
(「目標」と「実態」が かい離 している・・)
歴史的に見ると「債券」という資産は そんなに高い 結果リターン を残していません。
(株式 という資産と比較すると顕著です・・)
この例では、あなたの「ゴール」自体 を 再考する必要があるかもしれません。
あるいは、あなたの「リスク許容度」、
一体どれくらいの損失に耐えうるのか を もう一度チェックする必要があるでしょう。
それでは皆さん、素敵な週末を!
東京湾のみで 魚を釣ることが【投資】なのでしょうか・・?
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