2005年09月06日(火) |
大海原に立つ勇気 パート2 |
こんにちは、カン・チュンド です。
先日、こんなお話をしましたね。
→ 私たちは 日経平均株価の値動き とは異なる、 独自の投資体系 というものを創れるのです。
はい、まったくその通り です。
洗練された ポートフォリオ は、
一国の指標である 日経平均株価 とは、 その値動き が「かい離」していきます。
⇒ 独自の動き を始める・・。
しかし、しかしです、
独自の動きを始めた あなたの ポートフォリオ が、 運用者の【感情リスク】に「火」をつける可能性だってあるのです。
どういうこと??
多くの運用者は、他の運用者と比べて おおむね同じような成績を残している限り、 退屈な?投資という 作業 に案外 耐えられるものです。
しかし、
運用者 ワタナベさんが、 ジョギング仲間の Aさん、Bさん と比べて 運用成績 がよろしくないのがわかると、
とたんに 不快(不安?)になってしまうのです。
「なんで あいつらよりボクの運用成績が 劣るのだろう・・?」
5年、10年という「時間スパン」で見ていただければ、
保有資産を「多様化」させたワタナベさんの ポートフォリオ は、 より低いリスクと より高い期待リターン を内包しているはずです。
しかし、3ヶ月、6ヶ月程度の「時間スパン」では、 ワタナベさん自身が ポートフォリオの意味合いを よく理解されているはずなのに、
(たまたま)成績 がよくないということで、 ああー、もうこの「投資スタイル」を止めてしまいたい・・、
という【欲望】に駆られてしまうのです。
「7月頃から 日本の株 は堅調なのに、 なんでボクのポートフォリオは 成績がよくならないのだろう・・?」
ワタナベさんの心に、小さな焦りが生じ始めます。
自分の考え方がおかしいのか??
もしかして、 ジョギング仲間のA、B の方が 正しいのではないか??
案の定、ジョギング仲間のAさんが 自分が保有している 日本株 の「上昇・自慢話」を始めたりします・・。
(こういう人、↑ けっこういるんですよね 笑)
◆ 一時的な成功者ほど、運用成果をしゃべりたがる
YES
確かに、もうこの「投資スタイル」を止めてしまいたい、 という「気持ち」はわかりますが、
ワタナベさん、机の中からもう一度 投資政策書( Investment Policy Statement )を取り出してみてください。
規律、確固とした目的意識、 そして「長期にわたって一貫した投資を行う」という 信念 が、
資産形成 を成し遂げるためには 必要 なのではないでしょうか。
自分が熟慮して 選択した「投資スタイル」なのです、 その「スタイル」の調子が悪い時こそ、
何のための、いつのための 資産運用 なのか? ということを 自分に 問うてみる 必要が あるのではないでしょうか・・。
あっ、それから 投資アドバイザーの方 も要注意です。
カンさん!
あなたは日常、コンサルティング業務 を行う中で、 どうしても、
「日本のマーケット、例えば 日経平均 と比べて ワタシのポートフォリオはどうなのよ!」
という「単純比較」に晒されます。
(もちろん、ポートフォリオ構築のアドバイスを行ったのは カンさん あなたです・・)
もしあなたが お客さま に対して、
先述した 規律、一貫した投資スタイルの堅持、 というような 啓蒙 に失敗すれば、
「とにかく 日経平均 と比べて 遜色ない ポートフォリオのご提案でいいんだ!」
という 自堕落 に落ち込んでしまいます。 (本当です!)
他の投資アドバイザーがやっているような、 マーケットの加重平均で分散投資した、形だけのポートフォリオ提案・・。
「他のプロたちが提案するモノと 同じようなモノなら まあ大丈夫だろう・・」
「リスクを取って 他のアドバイザーたちとは異なるポートフォリオを提案して クビにされたら たまらんからな・・」
なんてセリフを カンさん、
あなたは まさか吐いたりしないでしょうね・・?
原点に還ろう....★
投資 をギャンブルとは呼ばせない!
科学的アプローチを用いた、もっとも合理的な投資手法である 【インデックス運用】こそが、資産形成のいちばんの近道です・・。
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