ヒーリングルーム☆ひすい☆ひとりごと by ひーら
DiaryINDEXpastwill


2003年03月12日(水)

同時通訳を20年したという米原万理さんという方がテレビで話していたのですが
同じ人に1週間びっちりついて通訳をやっていると、とっても苦しくなると。
なぜなら言葉というのは自分を表現する手段であって、それを自分のためではなく
人のために使わなければいけない、一切自分の考えを入れてはいけないというのは
とても苦しいと。
なるほどな〜って思いました。
自分の考えと反対のことを話していたとしても、それを全部自分の口から
出してあげなければいけないというのはつらいですよね。
でも、ある時神の意識、つまり話し手と聞き手から少し離れたところで
全部を一歩引いて観られる感じになったとき、すべてが大切なもの
話し手にとってはその話していることがその人の意見、考えで大事なものだと
分かった時に、通訳がとても楽しくなったと。
自分を入れてしまうとイライラして疲れるけど、神の意識になってしまえば
とても楽にいられるということですね。
ちょうどテープ起こしの仕事の合間で、それと似たような感覚を味わって
いたところだったので、すごーく納得して聞いていました。
テープ起こしもその内容に対して、そうなのかなとか思っていると
感情的にイライラしてきたりして疲れるのですが、そういう自分の感情を
一切抜きにしてやっていると、すごーく指がなめらかに動いてとっても
効率が良くなります。
私の場合は神の意識というよりは、機械になったような感じかも
しれないですけど(笑)でも話していることがすっと耳に入ってくるんですよね。
なんだか、ふむふむと思いながらテレビを見てしまいました。


ひーら |MAILHomePage