表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2005年04月12日(火) 「ベルリン、僕らの革命」「コンスタンティン」

◆ ベルリン、僕らの革命
The Edukators
[ドイツ・オーストリア/2004年/126分]
監督・脚本:ハンス・ワインガルトナー
出演:ダニエル・ブリュール(グッバイ・レーニン)、ジュリア・ジェンチ、
スタイプ・エルツェッグ、ブルクハルト・クラウスナー

青臭い理想を追う若者たちとその三角関係の部分には多少つらいものがあるが、後半、成りゆきで誘拐することになるおぢさん登場から面白くなる。
そのおぢさんも以前若い頃は筋金入りの理想論者で今より青臭い時代を生き抜いて来て・・いわゆる転向後、成功した弁護士なのだ。
このおぢさんが次第に余裕と過ぎし日の郷愁漂う共感をもって若者たちに接するようになる過程が面白い。役者ブルクハルト・クラウスナーがとても良く、映画に深みを与えている。
ラストの皮肉さも良。

(4/7 at ヤマハホール)

◆ コンスタンティン
Constantine
[アメリカ/2004年/121分]
監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ、ティルダ・スウィントン、ピーター・ストーメア、ギャビン・ロズデイル(バルタザール)

とりあえず、私は「ハート・ブルー」で初めてキアヌを見て以来、ずっとファンである。
太っている時も短足が発覚した時もセリフ回しがイモっぽくてもとりあえず見続けてきた。

最初のエクソシストシーンにて
吸いかけのタバコをひょいと置いて、残りが燃え尽きる前に悪魔払いの片を付けようと思っていたはずが、思ったより時間がかかり、残りのタバコが吸えなかった。
(う〜シチュエーションはすこぶるクール!)・・その時のキアヌの表情と演技がぁぁ・・・イモイモイモ〜っ!!!・・・である。
あぁ、ここで私はすっかり“この映画、やりっ!”と微笑むのであった。
肺を病むほどのスモーカーなのに、タバコの吸い方がなっていなーい!
ライターの付け方もなっていなーい!
ハードボイルドチックな減らず口は、子どもが粋がってしゃべっているようだっ!
・・で、綺麗なお顔と相まってとってもチャーミング。
えっと。もうそれだけでこの映画はOKなのだけれど、何か?

おぉそうだ、ガブリエルを演じたティルダ・スウィントンは、先月見た「猟人日記」や「素肌の涙」などでの生活臭漂う疲れた女もいいけれど、やはり彼女はこれだ!
時空を越え性別も越えて生きていく「オルランド」での姿を彷彿とさせるも、それより余裕を持って楽しんでいる感じ。いいなぁ。

登場人物のキャラが皆立っていて素晴らしい。
特に身内トリオ、おデブの神父・武器調達男・バットマンのロビン的私的タクシー運転手坊や、が良い。むりやり続編に登場熱烈希望。(ネタバレっぽいが、エンドロールの後の坊やの事を考え合わせると、続編に登場してもおかしくないのでは?)
あと、バルタザールが超クールで好み。

・・と、面倒なので話には触れずにおく。
しかし“神は細部に宿る”なのだ(はぁ?)。
ディテールへのこだわりは全体に及び構築されていくのだ。
かなり面白く、しつこく言うけど続編熱烈歓迎。

(4/12 at 厚生年金会館)


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