| 2004年05月12日(水) |
【エベレスト山を身近に観察したネパール�◆� |
ダルバールとはネパール語で王宮という意味であり、この広場を取り囲むようにして宮殿や寺院が立ち並んでいて、参詣人や観光客やこれを目当てにした物売り達で賑わっている。ここにある建物はハヌマン・ドカ(王宮)、シヴァ・バールヴァティー寺院、シヴァ寺院、ナラヤン寺院、一本の大木から建てられたと言われるカスタ・マンタブ寺院、クマリの館等で、いずれも見事な彫刻と装飾が施されている。
ヒンズー教では人間の生殖器官と生殖行為を神聖視し崇める風習があり、男女交合の多様な体位を彫刻で表現しているものもあって、エロティックアートとして人気を集めている。
ここで一寸珍しいと思ったのはクマリの館である。クマリとは生き神のことで、由緒ある家柄の幼女達の中から選びだされた初潮前の利発な聖女である。クマリには大女神ドルーガやネパール王国の守護神タレジュ女神または密教女神ヴァジラ・デーヴィーが宿ると信じられている。クマリに選びだされた幼女は両親の元から離されてこのクマリの館に住み込み、僧侶や付き添いの老女達に神としての振る舞い方を教えこまれ、人々の病気平癒や願望達成の祈祷を行いかつ国の運命に関する予言を行う。
インドラ・ジャトラの大祭には町を巡り、邪気を払い人々に繁栄と成功の力を与えるのである。我々が見学している時、クマリが窓から顔を見せて人々に祝福を与える日例行事の時間帯に丁度居合わせて、ほんの30秒程顔を拝むことができたが、固く禁止されているので写真の撮影はできなかった。 宗教色がいまだ日常生活に根強く残るネパールらしいクマリの館での出来事であった。
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