| 2004年05月14日(金) |
【エベレスト山を身近に観察したネパール�ぁ� |
ポカラ市内へ到着し遅い昼食を済ませてからビンドウバシニ寺院の見学に行った。市街中心地の狭い道路を集落の中の坂道を縫いながら登っていくと小高い丘の上の杜の下に小さな複合寺院があった。ここには殺伐神ドゥルゥガ、繁栄神ヴィシュヌクリシュナ神を祭る本殿が並んでいる。ここではドゥルゥガ神が信仰の対象である。ドゥルゥガ像が安置されている祠の正面では毎朝、カルガと称する生贄として鶏や山羊の首がはねられるので、石畳には血痕がこびりついていて生々しい。市街が一望出来てその眺めもよい。
オールドバザールとT字型に交わるニューバザールも歩いてみたが、ここは人々で賑わっており活気に満ちていたが汚い町だとの印象は免れなかった。軒を接した建物群中に開けているバザールはイスラム諸国でよく見られるスークやバザールの雰囲気に似通うものがあり、人々の生活の匂いがぷんぷんと感じられた。また広い道路には背負ってきた野菜や果物等の農産物や籠に入った生きた鶏や淡水魚等を広げて商っている原始的形態の商人 もいて、買い出しにきた現地の主婦達が地べたに座りこんで値段交渉をしている微笑ましい姿や、昔懐かしい竿秤で目方を計っている風景は見ていて飽きないものがあった。
翌日早朝にホテルを出てペワ湖に向かった。ボートを浮かべて日の出とヒマラヤの山々を見るためである。湖に到着した時空は曇っており今日は駄目かなと諦めかけていた時、ゆっくりと動きだしていた雲の塊が大きく動いて、雪を被ったマチャプチュレ・右とアンナプルナサウス・左 とが突然姿を現した。あさぼらけ時には白い山の姿が赤みを帯びて輝いている。それは実に感動的な一瞬であった。
ペワ湖では一舟に5人宛が分乗して波の立たない静かな湖面に漕ぎ出した頃丁度日の出の時刻を迎えた。東の空が次第に赤味を増してきて真っ赤な太陽が弧から半円になり真円に形を変えていく刻々の変化はこれまた感動的であった遠くに姿を見せているマチャプチュレとアンナプルナサウスの白い山の姿は実に神々しく厳かであった。残念ながらエベレストは見えなかったが、これらの山々はまさに忽然として姿を現したという感じである。このような不思議とも思える現象を見て古代人は山に神を感じたとしてもその気持ちはよく判ると思った。
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