前潟都窪の日記

2005年11月25日(金) 我が愛用の一品         

                          
 机の上の筆立てに一本の耳掻き棒がある。茶色の革製のサックの中に入れられているこの耳掻き棒は、銀製でゴルフクラブに擬して作られており、永年の使用に耐えて表面が酸化し、黒色に輝いている。耳掻きのサックには、金色の字で、1971.10.19.ホールインワン記念・相模原CCアウト3番147YD:K.S と記されている。今から34年昔、関西から横浜へ引っ越してきてから間もなく、同業者のK.S 氏から記念に戴いた物である。

 1971年10月19日に行われた同業者のゴルフコンペでK.S 氏と同じ組になった私は三番ホールで、KS氏より先にショットしたのであるが、運良くピン側1mにワンオンすることが出来た。

「ナイスオン」の声とともに拍手が沸いた。脱帽して答礼したとき、急に耳が痒くなった。小指を突っ込んでほじくり、痒みが止まった時K・S氏がショットした。この時のショットが見事なホールインワンとなったのである。 ホールアウトしてからのパーティーで、お祝いを述べることになったとき私は耳が痒くなると何か良いことが起こるという即興的なスピーチをしたのである。

 この私のスピーチにヒントを得たということで、K・S氏はゴルフ仲間への記念品として銀製のゴルフクラブに擬した耳掻きを調整し贈呈されたのである。以来、この耳掻き棒は我が愛用の一品となったのであるが、考え事をしたり、判断に迷ったりしたとき、この耳掻き棒を取り出して使用すると不思議に良いアイディアが閃いたり、適切な判断ができるから不思議である


 < 過去  INDEX  未来 >


前潟都窪 [MAIL]

My追加