世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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パイパー 「マジ?!今、なんか、踏んだ?」 フィービー 「違う。あれは、何かが落ちた音だよ。」 車から降りるか迷う二人。
フィービー 「後ろ、二人とも見てたよね。じゃ、前?!」 振り返った先のヘッドライトが、妙にまぶしい。 しかし、それよりも強く輝く青白い光が、 車から数メートル先のビルあたりから、ふわっと、消えるのが フィービーに見える。
フィービー 「(迷いもなく車から飛び出し)あっ!あいつ!」 パイパー 「フィービー、危ないわよ!・・・・げ!まさか・・・」 フィービー 「何?!」
パイパーの視線は、フィービーを、追っているので、道路に落ちた死体を 見つけたのだ。恐る恐る、近づいていく二人。途中で止まって。
パイパー 「まさか、ね・・・?」 フィービー 「まさか、だって、こんなに暗くなかったもん。・・・あの、でもね、パイパー (少し迷って)今、この建物の上。多分私が見た、魔物と思える奴がいたと、思う。」 パイパー 「え?!」 フィービー 「でも、もういない!なんか、消えた。みたい。」 パイパー 「てことは、・・・魔物は、とりあえずいないのね。」 フィービー 「みたい。・・・」
二人でその場にかたまっているが、突然半ば衝動的に死体に向かって フィービーが走る。ヘッドライトの灯り以外、真っ暗である。
フィービー 「だけど、確かめなきゃ。」 パイパー 「(追って)何を?」 フィービー 「トムかどうか!」 パイパー 「(追いついて捕まえて)でも、予知は昼だったんでしょ?」 フィービー 「そうだけど。」 パイパー 「落ち着いて、人の死体だよ?フィービー、平気?」 フィービー 「平気じゃないけど。私が見たんだし。」
死体に近づき、覗き込む、フィービー。 フィービー 「ごめんなさい。失礼します。(気合を入れて)よし、見るよ!」 恐ろしさや気味悪さが先行していたフィービーだが、呆然と振り返る
パイパー 「フィービー?」 フィービー 「ねぇ。パイパー?・・・怖かったけど、パイパー、顔、知らないと思って・・・ でもさ、お客で来てたんだから、わかったよね?パイパーも。(ちょっと怒ってる?)」 パイパー 「え?そうだった、ね。(ちょっと困って)」 フィービー 「ねぇ、見てみて。お願い。パイパーも、見て!」 パイパー 「わ、わかったわよぉ。(うっ、となりながら、覗き込み、同じく呆然として) ?なんで?!違う!!」 フィービー 「そう。違うの。」 二人 「トムじゃない・・・。」 実は、バーで、トムの隣に座っていた「男2」であった。
パイパー 「どういうこと?トムじゃないってことは、予知とは関係無い?でも、」 フィービー 「でも魔物、いたよ(おぞましそうに)」 パイパー 「しかも、この人はトムと一緒にいた人で・・・」 フィービー 「あぁ、こっちの人にもあたっときゃよかった(真剣である)」 パイパー 「そんな問題じゃないと思うんだけど・・・フィービー。とにかく、こういう時は。」 二人 「プルー。」
プルーに電話する。まだ、マクダウェル家の人々は戻っていない。 プルー、少し考えて、最善と思われる方法を二人に話す。
プルー 「フィービー、あんたから、アンディに電話して。それで、自殺と見られる死体を、 道に迷って偶然発見したって言うの。番地を言って。正確にね!」 フィービー(声) 「それから?」 プルー 「それで、アンディがくるまで、待って。予知したことじゃなく、 現実に見たことだけ話すの。それから、私を迎えに来て。すぐ終るはずだから。」
車の中から電話している二人。
フィービー 「うん。わかった。あ、パイパーの店で見たことは?」 パイパー 「(横から)それは、大勢見てるし、身元を捜す手がかりになるんじゃない? 私たち、もう一人捜さなきゃなんないんだし。」 プルー(声) 「パイパーの言うとおりね。じゃ、すぐ電話して。」
電話を切る、プルー。マクダウェル家の人はまだ戻らない。 どういうことか、考えようとするがわからない。フィービーの予知についても 今の電話の中で聞いたのだ。
プルー 「どういうことなのかしら?今までとは少し違うわ。 このままじゃ、自殺としてかたづけられる人がまた一人増える。 未解決事件よりひどいじゃない。命を絶つつもりもなかった人なのに。 こんな形で・・・。あぁ、もう一人の男の人は誰なのかしら? とにかく早く帰って、影の経典を調べなくちゃ。」
つづく
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