世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年03月11日(月) |
善良な魂 28 最終回 |
3姉妹は顔を見合わせて、階下にダッシュで降りるが、 そっと覗くとアルはまだ止まっていた。 色々ありすぎて思い出せないけど、なんとなく、これ?というポーズで 時間が戻るのを待つ。 戻る。一瞬あっけにとられる、アル。
フィービー 「(にっこり笑って手をつないでいる)」 パイパー 「(それをふりほどきながら)本当にプルーを助けてくれてありがとう。」
こんな話だったよね?というような、パイパーの視線に。 プルーは少し複雑な面持ちで・・・・。
プルー 「ありがとう。」 アル 「(なんだか不思議な感じは否めない)え?あぁ。それより、なんか、今、あった?」 3人 「え?」 アル 「僕、ずっとこうしてた?」 パイパー 「いやぁね、ずっとって、一瞬よ。」 アル 「そう、そうだよね?・・・ でも、なんか、すごいことが起きたような気がするんだけど・・・」
フィービー 「(小声でプルーに)さすが魔女の息子、するどい!」 アル 「何?」 プルー 「なんでもないわ。」 アル 「そう、それじゃ、僕はこれで帰るよ。じゃ、よろしくたのむね。」
「じゃぁ」「OK」などと口々に、アルを見送る。 心の中で、3人ともが「何をよろしく?」とか思っている。 そして1人プルーはランディがまた行方不明になることをあの家族が どう受け止めるのか、考えてしまうのだった。 そんなプルーを見て
パイパー 「ね、飲みに行かない?」 フィービー 「って、どうせクエイクでしょ?」 パイパー 「いやなの?」 プルー 「いいえ、いきましょうか・・・。」
出ようとしたところで、アンディとモリスに出くわす。
アンディ 「プルー!戻ってたのか、家に。」 プルー 「ええ。そうよ。」 アンディ 「無事ならよかった。聞いたかい?ランディのこと。」 プルー 「あぁ、ええ、聞いたけど、その話しは今はしたくないわ。」 パイパー 「(プルーの気持ちを察して自分が、とばかりに)また行方不明になっちゃうのかしら?」 アンディ 「どうしてそう思うの?」
パイパー 「あ、えーと、いなくなったんでしょ?家族に何も言わず。」 モリス 「そうだけど?」 アンディ 「(プルーの顔色が優れないのを気にしながら)すぐ戻ってくるとは思わないのかい?」 フィービー「思ってないのは、警察じゃないの? だって、ランディのこと重要参考人と思ってるんでしょ?」 アンディ 「君達も、思ってなかったっけ?」 プルー 「行動や、死んだ人との関係はあったけど、でも、アンディ、 あなたが言ってたような、例の屋上の離れワザみたいな、足跡を残さないっていうの? そんなのランディの年で、できるわけないじゃない。」 アンディ 「考えてみてくれたんだ。」 プルー 「えぇ、幼なじみの頼みだもの。(笑顔を取り戻している)でも、 骨董の鑑定師にはなんのことか、わからなかったわ。私がマジシャンならわかったかもね?」 アンディ 「(彼女の笑顔に安心して笑って)そうだな・・・。」
モリス 「で、お嬢さんたちは、まさかこんな夜に出かけるのかい?」 フィービー「こんな夜に、出かけないってこともないでしょ?」 パイパー 「警察の人がしっかり働いてくれてるみたいだから、私たちも安心して食事にいけるわね。」 プルー 「クエイクに行くだけだから、大丈夫。心配してくれてありがとう。」 アンディ 「わかった。何かあったらすぐ電話して。」 プルー 「こっちもね。」
しばらく後、クエイク。3人で飲んでいる。
フィービー 「これからどうなるのかはわからないけど、 とにかくオコーナー氏まで犠牲にならなくてよかった。」 プルー 「そうね。さっきアンディから電話があって、 よく話を聞いたら、彼は別に自殺願望なんてなかったらしいわよ。」 フィービー 「え?どういうことだろう」 パイパー 「ランディの体から離れたくないから、合いそうな魂なら死を望んでなくても 狙ったとか?」 フィービー 「それはないと思うんだけど・・・・あ、そういえば、ね、プルー、 ランディの話しても、大丈夫?」 プルー 「ええ、大丈夫よ。きっと呪文の通りに死の世界へ消え去ったのは 魔物だけだと思うの。ランディの魂は昇天したと信じるわ。そして、 きっとマリアナに会えるって。」 パイパー 「そうね。そうでなきゃ、ね。」
フィービー 「じゃ、1つナゾが残ってるんだけど、告別式のあの日、私たちが発見した人の魂、 どうやって奪えたのかな?だって、みんな一緒だったんでしょ?」 プルー 「あぁ、そのこと・・・実は、ランディの姿が一時わからなくなっていたらしいわ。 それで遅くなったって言ってたから。言わなくて、ごめん。」 パイパー 「言えなくて、だね。」 フィービー 「信じたかったんだよね、プルー。」 プルー 「信じてもどうしようもないことだったんだけど。」 フィービー 「信じてたから、プルーの声が内なるランディの魂に聞こえたのかも・・・・。」 パイパー 「そうだよ、プルー。きっとそうだよ。」 プルー 「やさしいのね。(微笑む)・・・(胸にかけてる十字架を触って) 明日、他のものも一緒にリサに返しに行くわ。きっとまた大変だろうけど、 何か、手伝えることがあれば力になろうと思ってる。」 パイパー 「それがいいわ。だって、親戚みたいなものよ、きっと。 (と、例の祖母たちの写真を出して見て)私たちは祖先に助けられたんだもの。」
と、ほっこりムードの中、フィービーが突然ににやっと笑う。
パイパー 「あ。あんたまた、アルのことで変なこと考えてないでしょうね?」 フィービー 「え?あ、それはまた考えるかもしれないけど(笑って)違うの、それよりさ、 ね、ね、パイパー?」 パイパー 「何よ?変な子ね。」 フィービー 「私たちがバックランドにいるプルーに電話した時、聞こえたよね? アルの車がついたとき。」 パイパー 「あぁあ。(にやっと笑う)」 プルー 「(見つめられて)何よ?私は別に・・・」
パイパー 「違います。アルじゃなくて、あの時、プルーったら、誰の車かわからないのに。」 パイパー・フィービー 「(楽しそうに)『アンディ?』」 フィービー 「って、最初に叫んだよねぇ。」 プルー 「(はっと思い出し)それが悪い?アンディは警視なんだし、 来るかもしれないじゃない。少なくともアルが来る可能性より、 普通に考えればあるじゃない。」
と、むきになるプルーを中心に今夜も3姉妹は魔女として活躍したことも 嘘のように、普通の無邪気な年頃の3姉妹のようにクエイクで過すのです。
END
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